KM20180506
【気づき】
世の中には、いろいろな立場の考え方、意見がある。次の道徳教育の話は、「議論する」ことの重要性を示唆して面白い。
前川前文科事務次官が、2018年4月14日、安倍晋三首相の選挙区(山口4区)で、安倍政権がすすめる「教育改革」に対して先生方の英知を絞る活用法を提案した。
◆前川氏の話の内容
①講演会は、下関市教育委員会は「前川氏への応援ととられかねない」として後援を断った。しかし、隣の北九州市は、前川氏講演会の後援を受け入れた。
②両市の正反対の対応が報じられた後、下関市講演への参加希望者が急増。講演会場は当初は400人収容の中ホールだったが、急遽約1500人が参加した。
③ここで前川氏は、道徳の教科書に載っている「手品師の話」をした。
④「ある日、手品師は、父親を亡くした少年が一人ぼっちで、元気をなくしていたので、少年を喜ばせてあげようと、「明日手品を見せてあげると」と約束した。
⑤ところが、手品師に大手の劇場から急遽電話があり、「明日、大劇場で手品をやってほしい。」と頼まれた。しかし、明日は子供との約束もある。
⑥そんなジレンマを抱えた手品師は、劇場に行くのを断って、少年のたった一人のために手品をした。
⑦この手品師の話は、現代の道徳教育(小6)にある話である。
進め方として指導要綱では「約束を守った手品師は、誠実ですばらしい人ですね」という話として紹介されているようである。しかし、本当にこれでいいのですかという問題提起だ。
➇みんなで考えて議論することによって、手品師も「劇場に行って話をし」、少年も「劇場で手品をみた方が良かったのでは」と「考え」させる方が良かったのではないかと意見の分かれるところである。
前川氏が話した話は、いろいろな考えがあることを知ったうえで、自分自身の考えをつくりあげていくことが大切だ。4月から使われる道徳の教科書も、先生たちがこうした題材をうまく使ってくれればいいのですが……(前川氏)。
◆どんきほ~て:ナルホド!! なるほど!!
売り込みや、国の政策は意図して情報が発信されている。この場合、「情報の囲い込み」によって利用者には伝えられ、意図した方向に誘導されがちでしようとする。この「情報の囲い込み」された情報は、「良い事をする」が前提で提供される。決してマイナスになることを前提には行われない。このような「情報の囲い込み」を離れる方法は、情報内容の公開と多様な意見の議論であると考える。