絵本「ぼくは犬や」 | 堺市の絵本セラピスト★Chieの「気づき幸房」

堺市の絵本セラピスト★Chieの「気づき幸房」

大人になってから読む絵本には、たくさんの「気づき」があります。
あなたも絵本を通して、本当の自分や、押し込めていた感情に
気づいてみませんか?



こんにちは!

絵本セラピスト®️の河合千恵です。

お久しぶりの投稿となってしまいました💦
訳あって、
しばらく絵本から離れていたのですが、
また読み始めました。
というわけで、
久しぶりの絵本紹介です。




「ぼくは犬や」
作 ペク・ヒナ  訳 長谷川義史
ブロンズ新社
ある家族の日常を、
家族の一員である
犬のグスリの目線で描いた絵本ですが、
「絵」ではなく、粘土で作った人形の写真で
構成されています。

そしてその人形たちが、リアルで愛嬌があって
すごい!!

個人的には、
6歳の少年ドンドンが、
靴を履く時のほっぺたがたまりません。
作者のペク・ヒナさんは、
人形制作、セット、撮影に至るまで、
全て一人でこなしているのだとか。
すごい!!
お話の中に、
グスリの家系図(?)が出てくるのですが、
28匹いるグスリのきょうだい達も全て人形で
家系図になっています。

物語には出てこないのに、
家系図だけのために
これだけの人形を作るなんて・・・。

どれだけ根気のいる作業なのだろう。
ペク・ヒナさん本当にすごい!!
・ 
そして、
人形だけじゃなく、
もちろんお話も素晴らしいです。

中盤で、
母親目線だと、ちょっと切ないシーンが
ありますが、
ペク・ヒナさんが以前インタビューで、
「家族というのは、構成員や、血縁で結ばれている事が重要なのではなく、愛情で結ばれ、
繋がっていることで完璧な家族といえる」
とおっしゃっていたので、
ここは、そのメッセージなのだろうと思います。 
ラストもじんわり心があたたまります。
そしてそして
長谷川義史さんの訳も、
さらにじんわりな世界観を加速させています!

長谷川義史さんの訳って、
何故か声を出して読みたくなってしまうんですよね。

この絵本もそうでした。
関西弁が心地よいのです。
すごくすごくいい絵本で、
伝えたい事が多すぎてまとまりのない文章に
なってしまいましたが💦、

ほっこり絵本好きな方、
犬好きな方、
未読の方は是非読んでみて下さいね!