『ところで翔太さん』
「なんですか?」
『意識のレベルに見合わない富が刈り取られる仕組みのことはご存じですか?』
「知らないので教えてください!」
『例えばですが
免許取りたてでまだ給料も少ないような18歳の若者が
親のすねをかじって800万とか1000万円とかするような高級車を買ったとします。
どうなると思いますか?』
「維持費が払えなくて維持できなくと思います」
『当然そうなりますよね』
『この世界では、維持可能範囲までは影響を受けませんが
それ以上、上に乗せても強風で吹き飛ばされてしまうような力が
存在していまして、その若者の維持可能レベルが200万円だったとするならば
それより上に乗せた分は、猛烈な力で引き剝がされようとします』
「なるほど~」
「ちゃんと原理があったんですね」
『そうなんですよ~』
『そしてその原理は抱き参らせる方の悪にも適用できるんですよ』
「へぇ~そうなんですね」
『単純な話ですが、ブラック企業の社長は意識レベルが低いです。
意識レベルが低いので当然、剝ぎ取られる力が掛かります。
それを無理やり、三方良しの反対のやり方で取り返そうとするんですよね。
関係するメーカーや社員の待遇を悪くして
自分だけ得をするような方向に持っていこうとします』
「うわ~エゴそのものですね!」><
『当然どんどん衰退していきますよね』
『本当は、高級車や高級品は
意識格式を正確に表現するための外観的なエフェクトなんですよ。
虎の威を借る狐として使うためのものじゃないんです』
「そうやって実力以上に見せて騙そうとするんですね?」
『そうなんです』
『ですから翔太さんも身分相応を上手く表現してみてくださいね』
「なるほど~」
「よ~くわかりました。気を付けます!」^^
続く……
この物語はおとぎ話です。