「未来実現って言葉が面白いです。どんな意味なのか教えてください」
 
『よく、「中今」と言います。
今が一番大事だということです』
 
「なぜ今なんですか?」
 
『今しか選択をできないからです』
 
「過去を選択できないんですか?」
「バックトゥザフューチャーみたいに過去を変えて未来を変えちゃだめなんですか?」
 
『みんなの幸せになるなら可能かも知れませんが、一人がお金持ちになりたくて、宝くじの番号表を取りに帰ったりすることはた単なるエゴ行為です。みんなの幸せになっていません。だから不可です』
 
「なるほど~」
 
『もっと詳しく説明しますね』
『カーナビをイメージして聞いてみてください』
 
『「過去」は、失敗により得た経験です。道を間違ってしまった経験とかですね。
「今」が、選択できる瞬間です。交差点の中に差し掛かっている瞬間です。
それ以外のタイミングでは曲がれません。そこに居ないからです。
「未来」は、設定した目的地点です』
 
「なるほど~」
 
『アドベンチャーゲームとフラグの関係を見るとわかりやすいのですが、大抵のアドベンチャーゲームは一回も失敗しないでクリアーできないような設定になっています。バッドエンドになることで、学習してハッピーエンドに向かおうとするためにそうなっています』
 
「そうだったんですね」
 
『シューティングゲームは一回も失敗しないでクリアーすることは可能なようになっていますが、敵機の出現パターンや攻撃パターンを経験していなければ不可能に近くなりますので、結果的には同じと言えますが……』
 
『アドベンチャーゲームでは、バッドエンドを経由したのちに「フラグ」が立つことで、新しい選択項目が増えていきます』
 
「ふむふむ」
 
『新しい選択肢を選べるようになっていくことで、よりよい未来を選択できるようになっていくわけです』
 
「より良い未来を選択できるようになっていくっていい言葉ですね」
 
『私達はそのために生きているんですよ』
 
「そうなんですね」
 
『これらのことから言えるのは、過去を変えても良い未来を選べないとことだけです』
『なぜならば、失敗の経験の方が財産だからです』
 
『私は別にワンピースのことをよく知りませんが、オープニングの言葉だけ聞いて、いいこといっているなーとだけ思っていました』
 
『財宝よりも、それを求めて失敗した時に得た、経験と仲間が宝だと言っているんじゃないかな?と感じました』
 
「ああ、なるほどですね。僕もワンピースはよくわかりませんが」^^
 
『話を戻しますが、貧乏を体験したうえでお金持ちにならなきゃ、ありがたみはわかりませんし
戦争を体験しないと平和もわかりませんよね?
そういう意味で、人類は再び戦争を経験しねければならないのかもしれません。
先にみんなで気づければその方がいいのですが……』
『神は、人類を滅亡させたがっているわけではなくて、気づかせたいんですよ』
 
「それで、気づけた少数の人達だけで弥勒の世に移行していくというわけですね?」
 
『そう通りです』
 
「そっか~」
「今が一番大事なんですね?」
 
『その通りです』
『今しか選択できませんからね!』^^
 
 
 
 
 
続く……


 この物語はおとぎ話です。