言語聴覚士のがっきーです![]()
毎日暑い日が続きますね。
今回は、「体験を通してことばを学ぶ」ということについて考えてみたいと思います。
私は療育の中で、絵カードを使ってことばを教えることはほとんどありません。
もちろん、絵カードにも役割はあります。
しかし、ことばは単に「音」や「文字」と「絵」を結びつけるだけでは十分ではないと考えています。
ことばには「意味」があります。そ
して、その意味は、実際に見たり、触れたり、においを感じたり、味わったり、心が動いたりする
経験の積み重ねによって育まれていきます。
例えば、「りんご」ということば。
りんごの絵を見て「りんご」と答えられることも大切ですが、
それだけでは「りんご」ということばを本当に理解したとは言えません。
実際に手に取ってみると、つるつるした感触や少し重みのある丸い形を感じます。
甘い香りをかいだり、シャリッとした食感や味を楽しんだりすることもできます。
また、スーパーに並んでいるりんごだけでなく、
木に実っている様子を見たり、赤だけでなく青や黄色のりんごがあることを知ったりすることで、
「形や色が違っても、どれもりんごなんだ」という理解が少しずつ広がっていきます。
こうした経験があるからこそ、絵本や図鑑でさまざまなりんごを見たときにも、
「これはりんごだね」と自信をもって答えられるようになるのです。
夏休みは、普段の忙しい毎日から少し離れて、さまざまな経験ができる絶好の機会です。
例えば、スイカ割りをしてみたり、親戚のみなさんと笑いながらスイカを食べたり、
セミの声に耳を澄ませたり、花火を眺めたり…。
そんな何気ない夏の体験が、「夏」「スイカ」「セミ」「花火」といったことばと結びつき、豊かな記憶として残っていきます。
その積み重ねが、
いつか「夏のことばにはどんなものがあるかな?」「スイカはどんな季節の食べ物かな?」と聞かれたときに、
自分の経験をもとに答えられる力につながっていきます。
特別な旅行や大きなイベントでなくても大丈夫です。
少しだけ時間にゆとりのある夏だからこそ、お子さんと一緒に五感を使って季節を感じてみてください。
その一つひとつの経験が、ことばの意味を豊かにし、お子さんの本当の学びや記憶へとつながっていくはずです。

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