みなさんこんにちは。

 

発達支援&親支援 [Kids Sense] のブログを書くのは、

とんでもなく久しぶりです。笑

 

アナログ人間なので、ブログやその他SNSがなかなか進まず。。。

同じ時代に生まれても、得意・不得意みんな違いますね。笑い泣き

なんといっても同じ脳は二つと無いと言われていますからね!

 

さて、今年2023年の4月1日に「こども家庭庁」が発足され、

同時に「こども基本法」が施行されました。

そして「こどもまんなか社会」が掲げられました。

これからはもっとこどもを真ん中において、

子どもの最善の利益を優先しよう!というものです。

 

この法律に至るまでには、子どもに関わる様々な問題が

放置されてきた経緯があります。

 

こどもの貧困問題、児童虐待、不登校、ヤングケアラー、

引きこもり、家出、東横キッズなど行き場のない路上生活者、

心の病、そして、こどもの自殺。

苦しむ子どもたちの数は年々、過去最多を記録し続けています。

 

この結果は、こどもたちが抱える問題を見ないふりをし

後回しにしてきた大人たちの責任です。

 

多くの子どもたちを苦しめているこの国の現状に対して、

国連子どもの権利委員会は長期にわたり何度も勧告を出しました。

 

こどもたちは政府にもの申すことができません。

保育園の幼いこどもたちは言葉で説明することができません。

こどもたちは国の福祉制度を知りません。

こどもたちはどんなに理不尽な目にあっても自分の家族の

いる家が自分の居場所なのです。

親にどんなに怒鳴られようとも、そばにいたいのです。

どうにか親に好かれようと頑張ります。

どんなに理不尽な学校でも黙って行きます。

教育虐待も当然のように行われています。

勉強を強いられて苦しくても親の言う通りにします。

こどもは大人よりずっと優しくて素直です。

大人が失敗しても、ズルをしてもおこりません。

でも大人におこられたら自分が悪いんだと信じます。

どんな状況でもまっすぐに生きようとする。

 

そんなこどもたちの姿をたくさん見てきました。

というより、見えてくるようになったのです。

ある時、意識し始めた途端に次々と見えてくるのです。

大人の都合で犠牲になっているこどもたちが、

こんなにいるんだと、、、

 

そんなこどもたちを裏切ってはいけないと心から思います。

せっかく生まれてきたのに、がんじがらめ。

こどもがこども時代を自由に過ごせないなんて

自然の原理に反しています。

 

現場でもどれだけのこどもたちが我慢しているか?

日々目の当たりにしています。

当たり前の日常で見失っている理不尽に気づいて欲しいと

日々、保育・教育現場では「人権について」伝え続けています。

 

「人権」と言われてもいまいちピンと来ないという

保育士・先生の方が多いように感じています。

 

こどもたちの問題はもちろん現在も進行形で起きています。

こども家庭庁ができたからと言って、苦しんでいる

今、こどもたちを助けてくれているのか?と言ったら

そうではありません。

 

法律ができても現場でそれを把握し、行動に移さなければ

何も変わらず、こどもたちは一向に救われないのです。

 

だからこそ、私たちひとりひとりがまず意識することから

始めなければなりません。

 

こどもの「権利」ってなんだろう?

まずはどんな種類の権利があるんだろう?

こどもの「最善の利益」とはなに?

もっと深く考えてみよう。

主体性を大事にするって具体的にどんなことだろう?

権利が侵害されることってどんなことなのか?

日常生活の中で、起きていないかな?

こどもが自由に選択する権利、意思表明する権利、

休息する権利は、参加する権利は保障されている?

 

まずは、現場でひとつひとつこれまでやっていた声かけや

ルールややり方を一旦0から考えてみることが大事なのです。

 

こどもを力づくで大人の思い通りにしようとしたら

それは、もう人権侵害です。

 

こどもには選択する権利も意思表明する権利もあるし、

支配されたり管理されたりする対象ではないということも

こどもの権利条約では言われていることです。

 

「こども真ん中社会」

 

まずはこどもをまんなかに置いて、それが一体

何なのか?深くじっくり考えてみませんか。