金沢は昨日、今日と暖かい日が続いて、少しずつ春に近づいてることを感じます。
穏やかな景色を眺めながら、海の向こうの国のことに想いを馳せてしまいます。

『ぼくがラーメンたべてるとき』 という絵本があります。

僕がラーメンを食べてるとき、隣で猫のミケがあくびをしました。
ミケがあくびをしたとき隣の家のみっちゃんがテレビのチャンネルを変えました。

隣の家のみっちゃんがテレビのチャンネルを変えたとき、隣の隣の家のたいちゃんがトイレのボタンを押しました。

……と いうふうに、僕がラーメンを食べてるとき、他の子達が何をしているかが描かれています。

最初は、隣のミケから始まって、次は隣の家のみっちゃん、それから、隣町の男の子は…。さらに読み進めると隣の国から遠くの国へとつながっていきます。


ある国の女の子は、赤ちゃんをおんぶしています。また、ある国の女の子は水汲みをしています。遠くの国では、男の子が牛を牽いています。

パンを売って回る女の子や荒野で倒れている男の子が登場します。


僕がラーメンを食べている そのとき、世界を見渡すと、遊んでいる子もいれば、働いている子もいて、戦火に倒れている子もいるのです。


私たちは日本にいます。

キッズ☆クルーで 子どもたちが お芝居の稽古をしているこのとき、隣の国の子どもたちは なにをしているのでしょう?。

そのまた隣の国の子どもたちは?。

広い海と高い山を越えた向こうにいる子どもたちは…?。


彼らや彼らの家族、そして、一緒に生活している犬や猫たちの命が、これ以上 傷つきませんように。

なくなりませんように。

想いを馳せて祈ります。


私たちに 何が出来るのか。

想いを馳せて考えます。


答えは なかなか見つかりませんが、

想いを馳せて 願います。



明日は小屋入り。

公演までの二週間は怒涛の日々です。

キッズ☆クルーの子どもたちは、本当に良い大人に囲まれて、みんなで力を合わせて一つのことを成し遂げるために活動します。

その事に 幸せを感じながら。

そして、違う国の子どもたちのことを想いながら。

平和を祈りながら 活動をします。