9月21日 午後17時


とうとう首都ローマへ。

街に入った瞬間から独特の雰囲気に圧倒される。

遺跡があり街がある。

遺跡とともに生活する街。

先進国の首都で、こんなに遺跡があり、そこに住居を築き、店を築き生活をする。

こんな街が他にあるのだろうか??

日が傾き始めたこの雰囲気・街・遺跡をひとつずつバスの車窓から追うように眺めていく。

ナポリに比べれば、ゴミゴミした感じもなく、クラクションもだいぶ減った印象だ。

しかし、相変わらずどの都市へ行っても、同じ国とは感じさせない独自の空気感がある。

各都市が独立した国だった歴史は日本も同じだが、ここまで個性と言うか、違いを出せる何かが、イタリアの国民にはあるのだろう。

その謎はなぜか、ローマにある、ローマを見ればわかる様なそんな不思議な気持ちにさせる。

今まで見たことない、映画の様な幻想的な街並みだ。


そして、テルミニ駅徒歩5分ぐらいのアトランティコというホテルに到着。

ここで、ツアープランの違う約半分は、添乗員さんと向かいのホテルへ。

このホテルはなかなかクラシカルな造りで、悪く言えば古いが、歴史を感じさせるそんな雰囲気がある。


そして、とうとう添乗員さんとも別れ自由行動。

すっかりイタリアになれ、その空気のそまりつつあり、ほどよい緊張感はあるもののまったく不安などはなく、危険と呼ばれる駅周辺や裏もなんのその、JTBマップなるものに書いてあった、カルボナーラがうまい店に向かう。




店は、マングローヴと言うお店。

なかなかわかりづらく、この辺りを結構さまようことに。

そして、この辺りは薄暗くちょっと雰囲気も陰気な感じ。

黒人や中国人が結構多くなってくる。

そわそわが増す!!

で、店を見つけたはいいが、入り口から中が見えない。

飲食店っぽい雰囲気はあるものの、ほんとに店なのかがなぞ。


思い切って一歩入ってみる。

メニューはある。

店であることは間違いない。

しかし、迎え入れてくれる店員さんはおらず、細く伸びる廊下を自分達だけで進まなければならなそうだ。

ここで必要となってくるのが、男気だろう。

イタリアに来てこういうケースは多々出会ってきた、まったくどうしたらいいかわからないし、言葉もほとんど通じない。

出来る事なら他の人に任せたり、それが叶わないなら、他のもっとわかりやすいところへ逃げる。という選択肢は常に一番に出てくる。

だが、成田離婚なる言葉を聞いた事があるだろうか?

外国のまったく未知な場所で、旦那が頼りにならな過ぎて愛想を尽かす。

そして帰ってから離婚。

草彅強と瀬戸朝香主演で、ドラマ化されたぐらいの話しだ。

別にそのドラマを全部見た訳ではないが、初回、草彅ふんする旦那が不甲斐なく、妻である瀬戸朝香が、どんどん嫌になっていくシーンを思春期なりに心に留め、今日に至るまで覚えていたのだ。

少年ながらに、あんなみっともないマネはしない。そう思った事も覚えている。

その少年の心を裏切らないためにも、妻に愛想をつかされないためにも、男として、こういう困難は常に逃げず、立ち向かわねばならないのだ。


橋から飛び込むような思い出、奥へ進んで行く。

そして店員さん、

こんにちは!

おっ!日本語ちょっと話せるのか?

まずここで一安心。

そして、ちょっとまっておくれ的な事を言ってから奥へ通される。

そうすると広い店内が!!

さらにそこで山口夫妻に遭遇。

先に来ていたようだ。

メニューも日本語記載のものがあり、一気に肩の荷がおりる。

店内は相変わらず、チップ稼ぎの音楽隊みたになのもおり大賑い。

そして2人とも、お目当てのカルボナーラをオーダー。

カードが使えるかまではわからず、現金もだいぶ少なくなっていたので、サイドメニュー頼まずワインで乾杯。




うまい!の一言。

今まで食べたカルボナーラの中で群を抜いた味。

苦労した甲斐があった。。。

ここでも陽気なイタリア人は、最初に旦那の自分にカルボナーラを渡すと見せかけ、奥さんへ。

もちろんレディーファーストだぜ!的な感じでウインクを。メモメモ

そして帰り際に、そんな調子じゃあおれが奥さんを口説いちゃうぜぇ的な目線をこっちにそそぐ。

そこで、自分なりに出したこういったケースの対処マニュアルは、LINEのジェームズスタンプのように、手を広げて余裕の笑みを浮かべる。だ。


そしてほどよく腹も満たされ、いよいよ深夜徘徊へと思ったが、奥さんはだいぶ疲れたらしくホテルに帰りたいとのこと。

大丈夫。

ここで困った時の高須賀がすでにローマに来ている。

そしてこうなる事は想定済みで、ホテルに着いた段階で連絡も入れてある。

数分後、駅で集合する約束と取り付け、合流。

隣の相棒が540度変わってしまうが、体力もあり頼れる男だ。

ここから、夜のローマ第一章が始まる。。。