9月22日 午後5時過ぎ
数万人のロマニスタ群集と共に、ぞろぞろと帰り始める。
陽気に歌を歌う集団もいれば、和気藹々と会話も楽しむ人達もいる。
宿敵を倒したおかげで、皆、上機嫌のご様子。
しかし、この人だかりを見ると、スタジアム敷地内に車を駐車してる人達はあと1時間ぐらいは帰れないだろう。
そんな事を考えながら、出口へ向かう。
人混みに囲まれすぎて、果たしてこの道があってるのかどうかまったくわからない。
が、とにかく進むしかないので流れに沿って進む。
人も散り散りになり始めた頃、確実に迷ったことに気づく。
しかし肝心な高須賀は、ラツィオサポーターと化してしまっているし、携帯という手段も、高額請求を考えると、ここぞという場面にとっておきたいので、少し途方に暮れながら逆そうする。
そしていくつかの群れの流れに沿いながら、間違えば逆走し、また流れに沿うを繰り返し、いつの間にか、平日昼間の大街道を思い起こさせるような人の数に。
人の減りに少し寂しさを感じたが、道を見渡せるようになったおかげで、行きに通った橋を発見することが出来た。
橋を渡り終えたら、公園の入り口まで4車線道路が横切っているのだが、一向に進まないほどの渋滞のため、休む事なくクラクションが鳴り響いている。
もうすっかりクラクションにもなれた我々は、その凄まじいクラクションの嵐を気にすることもなく、やたら歩行者に優しいイタリアの道路をなんなくと横断してみせた。
ほどなくして、独りたたずむ高須賀を発見し合流する。
ローマ近郊のテルミニ駅まで帰るには、バス・トラム~地下鉄・タクシーの3つなのだが、まず来た通りに帰るのがベストと考えてた我々は、トラムを待つことに。
しかし、溢れんばかりの人だかりに圧倒され、来たばかりのトラムに乗るのを断念する。
女性1人、屈強なジャポネーゼ1人、小太りのバックパッカー1人と3人1組では、このポジション争いを制すのが難しいと考え、バスで帰る作戦に変更。
その道の途中、1人迷子になったらしい日本人が、どのバスに乗ったらテルミニ駅に帰れるか?と聞いてきた。
「おれらはトラムで来たからどのバスかはよくわからない。けど、確か、テルミニ発のバスは911だった気がするから、911じゃない?」と答えたら、
「910じゃなくてですか?」と答えてきた。
自分の記憶では、911だったと思ったのでそう主張する。
しかし、知ってるならそれに乗ればいいのに。とも思う。
礼を言って立ち去る青年。
私のアドバイスには不安があると思ったのか、バス停とは反対方向へ向かって行った。
バス停は比較的空いていた。
そしてどこを探しても911のバスはなく、あったのは910のバスのみだった。
青年よ、自分が正しいと思ったら自信を持て、人の意見には流されるな。
それが偶然にもイタリア、ローマで出会った人生の先輩から教えてやれる事だ。
結局、ぎゅうぎゅう詰めになってバスは出発した。
帰りは以外と長く感じたが、ローマサポーターの乗るバスと知ってたのか、バスの通り道沿いに住む少年が、Ti Amo Romaとかかれたマフラーをバスに向かって掲げていたのがとても印象に残った。
その少年に、とびっきりの笑顔と、親指を立てたハンドサインで答えておいた。
思いのほかバスに乗っていたためか、なんとなくテルミニまで帰ってもなぁなんて思い、途中でバスを降りることに。
勘で降りてみたが、見事狙い通り共和国広場付近に来る事が出来た。
ここでの目的は、ローマ三越に行く事だ。
そこでは、フィレンツェで買い逃したイルブセットが置いているという情報もあるし、日本語が通じるため、お土産も買いやすいという情報もあり、せっかくなので寄ってみたいと思っていたところだ。
しかしどこを探してもない。
色々と往復しながら地図を見直しても見つからない。
諦めかけたところで、日本人らしい集団を見つけた。
その人だかりの奥に、三越マークを発見。
めちゃくちゃわかりにくいところに三越があった。
日本のイメージで探すと絶対見過ごすようなところに三越が。。。
中に入ってみると、そんなわかりにくく、限られたスペースに店舗があるので、商品の数も期待以下だった。が、日本人観光客とそれと同数ぐらいの中国人達は、どんどん買い物を進めている。
ここには、wifiや休憩スペース+無料の水飲み場があり、ゆっくりくつろぐ事が出来た。
体力のない奥さんと買い物に1mmも興味の無い高須賀を置き、私はイルブセットを探しに行く。
革小物のコーナーにあったのはあったが、日本で売ってる価格とまったく変わっていない。
念のためネットで調べたが、どうやら間違いなさそうだった。
他の商品も試しに調べたが、似たようなモノだ。
その行動が不審に思われたのか、おじさんの店員にマークをされるハメに。
今しがた、トッティのファンタスティックなプレーを見てきた男にそんな温いマークでは。。。
日本円表記や日本人スタッフに安心してか、以外に価格差を度返しして繁盛している様子。
まあ人の勝手なのでとやかく言う気はないが、あの方達と我々では、一生外国の楽しみ方を共有出来る事は無いだろうと思う。
