午後6時頃、やっと目的地の旅館に到着。

なかなかのおもてなしレベルで、車が駐車場に着くやいなや、旅の労い、誘導などもろもろ館内からすぐさま対応しに出てきてしてくれた。

子連れの旅は想像以上に荷物も多く、子供を抱いて荷物を持つとなったら思いのほか重労働になる。

参ったなぁ~なんて思ってると、担当の仲居さんらしき青年が、全部持って中へ案内してくれた。

当たり前の事なのかもしれないが、旅の疲れと思いのほか遅くなってしまった負い目も合わさって助かった感がハンパなかった。

ロビーに通されると、丹波の黒豆茶と金泉焼きとおしぼりでのおもてなしで一息。

それから、夕食・朝食・貸切風呂・館内の説明を受けた。

やはり遅いチェックインのため、選べる時間は限られていた。が、貸切風呂が明日の朝になったぐらいで、不都合が生じるどころか、むしろ迷う事もなく好都合になったような気さえした。

またまた部屋へ行く際もすべての荷物を運仲居さんに預けた。

部屋への移動時間が食事ラッシュらしく、エレベーターが割りと渋滞していた。

1階の食堂を利用し、皆、部屋へと帰るようだ。

我々の部屋は4階。

想像以上に広かった。

前に行った老舗旅館より壁も厚く、子供の泣き声の心配も少し緩和されそうで安心した。


さて、夕食まで1時間ちょっと。

さてさて何して時間を潰そうか??何て考えてると、息子にご飯を食べさせたり、風呂に入れたり時間がない!と言われ、自分で予約しといて風呂付だった事を思い出す。

そうだ!ここは富裕層の階だった!

そんなこんなで一仕事終え、自分だけドサクサに紛れ風呂に入り、夕食の料亭へと向かう。


食事の場所は、1階かと思ったら2階だった。

久しくこの手の料亭には行った事が無く、貸切の小部屋に通された時は少し驚いた。

何も知らない奥さんには、特別に用意してもらったと、本当のようなウソで見栄を張っておいた。



食前酒のイチゴワインってなんじゃい??と思ったが、なかなか美味であった。

またいつか飲む機会があるかはわからない。



真剣にドリンクを選ぶ息子



気分的に赤をチョイスしたかったが、フルボトルのみで、さすがに1人で空けれる気がしなかったためビールと日本酒にすることにした。

決して値段に臆したわけでは無いことは、私を存じている方々にはあえて説明する必要はないだろう。。。





一昨年行った有馬の旅館に比べると、少し味は落ちたが、これはこれでなかなか美味であった。


ほろ酔い気分の私はそのまま布団で寝たかったが、食事中わりと大人しくしてくれた息子を奥さんが寝かしつける間、せっかくなので温泉に行ってくることにした。

時間が時間なのか、貸切状態の温泉を堪能する。

出る間際、子供を抱っこした男性が入ってきた。

こんな遅い時間に??と思ったが、オムツ使用の子供だったので気をつかったのかな?とかってに想像した。

きっと風呂なしの部屋だったのだろう。


部屋に帰ると息子は寝ていた。

入れ替わりで次は私がお留守番。

アルコールと温泉のおかげで、寝つきは以上によかった。

しかし、そこからの夜は長かった。

ただでさえ枕と場所が変われば眠りが浅くなる私。

自宅ではダブルとシングルの布団で家族3人。

こちらではシングルの布団2つで家族3人。

この狭さが夜のポジション争いを熾烈にし、息子のフィジカルに敗れた私は、布団の1/3しか使用できず、まったく安らげない。

さらにその狭さを無視した息子の縦横無尽の動きに翻弄され、お互いたびたび起きなくてはならず、ほとんど寝れなかった。

そんな状態だったため、朝から息子の機嫌は悪い。

私自身は、旅先で寝れないことぐらいすでに経験済みのため、それほどダメージはない。

経験の差だな、息子よ!



そんなこんなでまず息子の朝食を済まし、再び料亭へ。

まさかとは思ったが、夜と同じ小部屋へ。

どうやらここも1泊貸切だったようだ。

昨日とはうって変わって、多少不機嫌な息子に手を焼いたが、テレビが備えられており、それが少し助けになった。





写真は一部だが、奥さんの食べ切れない分とおかわりしまくってお腹を息子とペアルックにする。


食べすぎで非常によくないコンディションの中、待望の貸切風呂へと向かう。





なかなか歩かされる。



しかしいい雰囲気のため、期待が膨らむ




中に入ると、金泉と銀泉のお湯比べ的な造りになっており、せっかくなので両方に出たり入ったりとしゃぶしゃぶの気分を味わいながら堪能させてもらった。

息子も温泉は初体験で、最初は少し怖がっていたが、楽しそうにはしゃいでいた。

お金を使った甲斐があるってもんだ。。。



温泉からあがると、息子は眠気のピークがきたらしくグズリタイムに突入。

まだチェックアウトには時間があったため、割り切って寝かす。




まあしかし、どうも思ったように寝れないらしく、諦めてチェックアウトする。


温泉街まで少し離れていたが、旅館が無料送迎してくれるようだったのでお願いすることに。

あわててチェックアウトする必要もなかったようだ。。。

今日もどうやら朝から暑い。

シャツ一枚でも汗が出そうな気温だ。

さらにベビーカーを置いてきた我々は、その暑い中、息子を抱っこして歩かねばならない。

滞在時間は、30分とかからなかった。


睡眠不足の体調を考慮し、早々に松山に帰ることを決断する。

1泊担当して頂いた仲居さんは、我々が見えなくなるまで手を振ってくれた。

芸能人が、良くしくれた宿やホテルには後日手紙を書く。と言っていたことを思い出した。

あの時は意味がわからなかったが、今ならその気持ちを共有出来る。

私にも大人の深みが出てきたのだろう。

そして、そんな思いはあるものの、きっと書かないこともわかっていた。

せめて口コミという方法で感謝の気持ちを表そう。


帰り道も思いのほか空いていた。

のらりくらりと帰りながら、行きによったサービスエリアで昼食をとる。

息子に食事をさすためだ。

朝食をしこたま食べた私は、あまり空腹感はなかったが、せっかくなので食べて行くことにした。

相変わらずビギナーな奥さんは、海鮮丼なるモノを食べていた。

これはなかなか浸透さすには時間がかかりそうだと思いながら、カツカレーの食券を購入する。

サービスエリアには、カレーとトッピングメニューの販売機のみでいいはずなのに、割と非効率な商売をしている。

忙しくすることが日本の美徳なので致し方ないのだろう。

昨日と同じ味のカツカレーを食べながら思った。


法廷速度を守りながらゆっくり帰る。

見えない疲労で集中力が散漫になりそうな帰りはいつもそれを心がけている。

息子は車中ではほとんどの時間寝ていた。

昨日寝れなかったからだろう。

天気にも恵まれ、思いのほか暑かったが、家族3人初旅行としては上々の仕上がりだったのではないだろうか。

ただ、布団代をケチるのは今後一切しない事を誓った。

あまりに代償がでかすぎる。

夜、顔に頭突きと蹴りとパンチを食らわないんだったら安いもんだろう。

そしたら、イビキがうるさい!と叩いて起こされるだけで済む。

安眠もお金で買う時代なのだ。

さて次はどこに旅行に行こうか。

布団は3つなのは決まっている。

それが冬なのか春なのか夏なのか秋なのかはまだわからない。

しかしまた行くだろう。

身の丈を超えた料金の宿を予約し、次の月に資金繰りで苦しむ。

それも決まっている。

それも旅の一興だ。

そう息子には教えなくてはならない。