さてさて大敗しましたアギーレジャパン。

言いたい事は人それぞれ色々とあるでしょう。

個人的に、結果と内容は残念だが、近い将来、強豪国と互角に戦うための一歩としての考えならやむないしと言った感じだ。

まず第一にあるのは、2億円と言われる報酬。

最低限、それに見合う分の貢献はして頂きたい。

ザッケローニは、W杯こそ散々だったが、日本にもたらしたモノは大きかったと思う。

ザック最大の誤算としては、ゾーンディフェンスの間違った理解がされており、代表の限られた拘束期間では、十分に理解、実行がさせれなかった事だろう。

それに関しては、後に今野が語っていた。

簡単に言えば、中学・高校時代で、戦術なんてまったく教えてもらってなかった。

と言う事だ。

それは今野に限らず、20代後半の選手はほとんどがそうであったんではないだろか。

なので、きっと3-4-3も夢幻とちり、緻密な守備組織を捨て、攻撃に心血を注いだんではないだろうか。

その攻撃も、強豪国の前では通用せず、改めて守備の大事さを実感し、ジュニア世代からのゾーンディフェンスの教育を!という言葉の残し、ザックは去って行った。

そして新たに就任したアギーレ。

最初の会見で、まずは守備から!と言っていた。

私は覚えている。

4試合で8失点。


話しはだいぶ逸れたが、ブラジル戦の話しをしよう。

メンバーは何故か1.5軍。

欧州組は、岡崎・高徳・川島のみ。

相手の疲れ、ピッチ環境、色々あるが、アギーレの思考がまったく理解出来なかった。


試合開始し、始めの10分ぐらいは前プレをしっかりかけれていた。

メンバーを見る限り、高い位置でボールを取る事でしか、得点チャンスは無いと思っていたので、想像通り。

そして、なんなくそのプレスをかわし、ディフェンスラインでボールを回すブラジルも想像通りだった。

そしてあまりにプレスをかわされるので、プレスラインを下げる日本。

それもあまりに想像通り。

そこからは、愛媛FCを見るかの如く、ずるずる下がり、苦し紛れのクリアをワントップの岡崎にすべてを託し、運よくキープ出来ても、フォローに行くまで時間がかかりすぎてロスト。

それを繰り返す。

相手4人に対して9人で守れば、よほどの破壊力か想像力が無ければカウンターは成立しない。

前後半通して、ほとんど守備に時間を費やしてしまっていた。


助かった点としては、ブラジルも省エネしてくれて、あまり前プレをしてこなかった点だろう。

前半の前半、何度か前プレをしてきた時は、確実に日本の後方は慌てふためいていた。

それは、川島をチョイスした事も要因のひとつである。

それと、慌てなくてはならなくなった要因の二つ目が、CBがプレッシャーをうけた場面のアンカーの役割。

田口だから出来なかったのか、あえての指示なのか、そもそも指示がなかったのかはわからないが、ビルドアップを全然助けれてなかった。

後半の途中からは、心が折れてたのか、ボールを欲しがる素振りがまったく見えなかった。

むしろ、おれに出すな!ぐらいに感じられていたので、早々に代えてあげるのがよかったと思う。

そもそも追加召集の人がこんなに試合に出してもらえるって、練習のパフォーマンスがかなりよかったのだろうか。。。

あと、失点に絡んでしまったアギーレの期待の柴崎。

レベルの違いをまざまざと痛感しただろう。

それは、本人の試合後のコメントを見れば明らかだ。

柴崎のプレーを見ると、Jリーグと世界の差がなんとなくわかるように思える。

まずプレスの甘さ。

前に立つだけでJリーグならパスで逃げてくれたのかもしれないが、ブラジルの選手はガンガンしかけてくる。

そんなに距離をあけておれを止めれるのか?と言わんばかりに。

それは柴崎だけじゃなく、ほとんどの選手共通。


そういう環境で育った柴崎は、ブラジル相手でも突っ立って足元でボールを要求する。

もらった瞬間、身体をぶつけられるので考える暇がない。

で、ボールロスト。

特に後半はそれが目立った。

首振る回数もほとんどなかったように思える。

おそらくJでは、もらってから考える時間があるのだろう。

そのコンマ数秒の世界でプレー出来なければ、この先はない。

これは、アギーレがJリーグを観戦した時に、Jリーグのディフェンスはまるで親善試合のようだ。と語ったように、やはりプレスが大甘なのだ。

是非とも柴崎には、セリエAに行ってもらいたい。


ともかく敗因は守備組織の崩壊。

プレスの甘さ、距離のとりすぎがほとんどの要因だろう。

まずプレスの甘さが引き起こす要素。

想像してほしい。

自分がボールをもらって、1秒後に身体を寄せられるた場合と2秒後に寄せられた場合を。

リアルに想像出来た人なら、この1秒の大きさがわかるだろう。

プレーヤーのレベルにもよるが、簡単に言うと、1秒でプレーの選択肢が1つ増えると考えてもらいたい。


続いて距離。

これも想像して欲しいのだが、自分がボールを持って前を向いている時。

1m先に相手がいるのと、2m先に相手がいるのとではまったく状況、景色が変わってくる。

1mだと相手から目があまり離せない。

なぜなら、目をはなした隙にプレスにこられると、ロスする可能性が高い。

2mなら、相手を何気に見ながら、味方の動きも見れる。

しかもプレスにこられても距離があるので、対処に余裕が出来る。


そしてさらに、プレスに2秒と距離2mを、味方プレーヤーがしたとする。

プレス1秒なら、味方のプレスに対して敵の選択肢が1つなので、自分もそれに対してだけのフォロー対応をすればいい。

しかし2秒なら、どれを選択してくるかわからないため、フォローも後手に回る。


味方が距離を2mとって相手と対峙していれば、あらゆるところにパスを選択される可能性がある。

それはパスのもらい手である他の敵側も感じているので、色々と動かされる。

スペース管理、フォローが難しくなる。


この要因が数起こり、崩壊へと繋がっていったのだ。

もちろん、ネイマルールなどの個人技のヤバさもあってのことだが。。。


とにかく、あまりにやられすぎて、どの選手が良かったとか判断が非常に難しい。

割とがんばっていたように感じる高徳だが、前回・前々回とそこそこネイマールを抑えた内田を思うとまだまだ物足りないし、川島も最近いいとこがない様に感じる。


そしてアギーレはいったい何がしたいのだろう。

格上に対しメンバーを落とすことで逃げ道を作ったのか。

それとも、世界とJリーグの差を浮き彫りにし、メッセージとしたのか。

今はまだわからない。

攻撃のパターン、守備組織の構築、まったく進んでないが、まずは日本の人材育成改革を先に考えているんだとしたら、なかなか興味深いし、それで結果がでれば、アギーレの顔をデカデカとプリントしたTシャツを常時着て生活したいと思う。


次は来月のホンジェラス戦だ。

どの様に変わっているか、まずはそこを見て楽しみたい。