9月22日 15時過ぎ
やっと落ち着いて観戦出来る。
自分の左隣に奥さん、その隣にダンディなロマニスタ。
右隣におそらく学生であろう、若いロマニスタ。
前の席に、おそらく中学生か高校生ぐらいの女子とそのお父さん。
うしろに熱狂的な中年ロマニスタ夫婦。
フォーメーション的には悪くない。
ではでは、せっかくなのでローマのスタメン。
GK デ・サンクティス
DF マイコン ベナティア カスタン バルザレッティ
MF ピャニッチ デ・ロッシ ストロートマン
FW フローレンツィ トッティ ジルビーニョ
文句のつけようのない理想的なスタメン。
そして今年のローマは一味違う。
リーグ開幕から3連勝中。
抜群の攻撃力と抜群の安定感。
序盤はなかなかローマにいい所がない。
目の前がラツィオが守るゴールなので、是非、前半に1点!!
なんて思うものの、ゲームは拮抗したまま前半終了。
まあまあファンの自分がフラストレーションを溜めてるぐらいなので、生粋のロマニスタ達のイライラたるや、なかなか凄まじいものがあった。
さらに、ちょっと左手の方向に進むと、バリケードはあるものの、そこには生粋のラツィアーレ達が。。。
微かにだが、前半有利で、昨シーズン最後のダービーで勝利していたラツィアーレには心の余裕があり、こちらのロマニスタサポーターに向かって中指突き立て挑発している。
ただでさえ、フラストレーションが溜まる内容、さらに、憎っくきラツィオの野郎共が調子に乗ってる!!
キレた情熱的なロマニスタ数名がバリケードまで寄って行き、言い争いが始まる。
警備員に取り押さえられる熱きロマニスタ!なお挑発し続けるラツィアーレ!
高須賀も一緒に交ざって挑発しているのだろうか。
もしそうだとしたら、スタジアム出たあと、こいつはラツィアーレだ!!って叫んでやろう。。。
しかし、発炎筒やら爆竹やら、あんな厳重なセキュリティがあったのにどうやって持ってきたんだろう!
思いがけぬエキサンティングな状況にめぐり合わせれたおかげで、ハーフタイムの15分間、まったく退屈せずに済んだ。
さて、後半戦の始まり。
相変わらず、一進一退の攻防が続く。
あまりいいメンバーが揃ってないはずのラツィオ。
ダービーだからなのか、めちゃくちゃローマを苦しめてる。
そうこうしてるうちに、クローゼのヘディングがゴールバーに直撃!!
(大事なことを言い忘れていたが、日本では考えられないくらいスタジアムのサポーター達はオーバーリアクションです。)
ピンチになるたび椅子を蹴ったり叩いたりしてた後ろのおじ様の手が奥さんに直撃!!
あちゃー!!と思ったが、案外、私の奥様はノーリアクション。
でも、結構痛そうだったので文句言おうと思ったら、奥さんの頭を抱えて、ゴメンよ!!と言っていたので許すことに。
試合に集中!!
するとショートコーナーから、ローマの左サイドバックのバルザレッティがゴールを決める。
その瞬間、スタジアム内から割れんばかりの歓声が響きわたり、続いて、どうだ見たか!!と言わんばかりにラツィオサポーターを挑発しまくるロマニスタ達。
この雰囲気たまらん!!
そしてバルザレッティは、バックスタンドのローマサポーターの元へ。
自分から遠い向こう側では、かなりの熱を感じる。
羨ましく思うものの、こちらの熱量もハンパない!!
grazieバルザレッティ!!
我々の付近の7割ぐらいが、ラツィオ側に向かって、おそらく放送禁止用語であろうイタリア語を発しまくっている。
ん~汚いイタリア語を覚えておくんだった!!
この勢いに乗ってか、どんどんローマペースになり、ロマニスタ達のボルテージも上がってくる。
これはいかん!と思ったのか、ラツィオは交代カードを切り、流れを変える作戦に出る。
ちなみに、トッティがボールを持てば、ラツィオがめちゃくちゃブーイングし、トッティにファールすれば、ローマがめちゃくちゃブーイングする。
そして、ローマ一撃カウンターのチャンス!
トッティ独走か!?と思ったら、交代で代わったばかりの選手がファールで止める!
決定機阻止!!
ロマニスタ達は全員立ち上がり大ブーイング。
これはカードだな!と思ってたらまさかのレッドカード!
出場時間が数分だったぞあの選手。。。
散々ブーイングしてたロマニスタだが、レッドカードを見た瞬間、相手選手に、grazie(ありがとう)とかチャオ!!とか笑顔で声援を送っていた。
実に興味深い!!
なんて陽気なんだろう!なんて粋な連中なんだろう!なんて、感動してしまった。
結局、その後PKで追加点を取り、2-0でローマの勝利!!
試合終了の笛が鳴り、しばらくすると、Grazie Romaという曲の大合唱が始まる。
一応、日本で予習してたので、サビの部分と分かる範囲で大声で参加した。
あの一体感。そしてスタジアムに響きわたる歌。
感動で目がうるっときてしまった。
今度くるときは、開始と終わりの歌を全部覚えてこよう!そう心に誓った。
大合唱も終わると、ぞろぞろと皆帰り始める。
前でちらちらと笑顔を送ってくれた少女が、最後にチャオ!!と、我々に笑顔で手を振ってくれたのがとても印象的だった。
東洋人が珍しかったのか、それともローマの勝ちにテンションが上がっていたのか、はたまた我々がお上品に観戦していたからなのか男前だったからなのか、真相は藪の中である。。。



