監督 伊勢真一
レビー小体型認知症は
アルツハイマー型認知症、
脳血管型認知症についで多いとされ
最近は
知られるようになってきました。
伊勢真一監督は
「風のかたち」という
ドキュメンタリー映画製作の時
小児がんの子供たちのキャンプで
石本浩一医師と知り合います。
四国で開業医をする石本さんは
幼馴染の弥生さんと結婚します。
その弥生さんが
若年性の認知症
それもレビー小体型認知症を
発症します。
石本医師はウツになったり
東京の施設に弥生さんをあずけたり
弥生さんのお姉さんに
頼んだりします。
そんな協力を得ながら
夫婦は共に歩んでいきます。
レビー小体型認知症の
よく見られる症状に
幻視があると言います。
それもありありと見えるようです。
見える物は千差万別で
鬼や悪魔が見える方もいますし
タンスの中にジャガイモが
見える方もいます。
弥生さんにも
何か見えるようなしぐさが
見られます。
石本医師への弥生さんの手紙は
石本医師が自ら言うように
本質を言い当てています。
全編を通し
タンゴのラクンパルシーダが
色々なかたちで使われます。
最後に弥生さんが
自分で
「パンパンパンパーパパパパンパー」
と歌いながら踊り出します。
石本医師もそれを見て
ゲラゲラ笑います。
石本医師と弥生さんは
よく笑います。
これは大切な事です。
ケアにとっても
夫婦にとってもです。
今回の映画祭で
僕が見た2本は
期せずして「夫婦の物語」2本と
言えます。
石川一雄さん、早智子さん夫妻
石本浩一さん、弥生さん夫妻
ふた組とも
よく笑います。
冤罪、認知症と
向かい合っている困難は違いますが
困難を乗り越えようとする姿は
頑なさと柔軟さがあり
心打たれます。
当然全く別の
困難さではあります。
しかしこの辺に普遍性が
あるのではないのでしょうか?