不思議な予約電話 | キドラの憂鬱と微笑

キドラの憂鬱と微笑

施設の介護の事 特に 認知症ケアの事
自分史 振り返り
ファンタジー文学

昔の仕事はルートセールスで

得意先は町の薬屋さんでした。

どこにでも置いてある商品ではなく

各地区に店舗数を限定して

商品価値を高めていました。

有名なブランドというわけでは

ないので

全面展開できないというのも

ありました。

従って店と店の距離はけっこうあり

遠隔地は当然出張となります。

車での営業になります。

当時は出張手当というのがあり

メーカーによって

金額は違っていましたが

ぼくがいた会社は

だいたい1日1万前後ついていて

それで宿泊費や食事代を

まかなう形でした。

宿は自分で抑えるのですが

安い宿をとると

経費が浮き

残った分は自分のものに

なりました。

愛知県は名古屋に宿を取り

それで尾張地区と三河地区を

回ります。

店舗数が増えてくると

効率が悪いので、

名古屋と豊田や岡崎あたりに

宿を取りました。

ある日、何かの大きな学会と重なり

どこの宿も満室でした。

三河地区の何処かの宿に電話すると

「すみません。どの部屋も

    一部屋除き満室で。」

「じゃあその空いている一部屋

    予約したいのですが」

「空いてはいるのですが

    あまりお勧めしないのですが」

「ということは何か夜に出る

    ということですか?」

「そうとは言い切れないのですが

    まぁ、はぁ」

煮え切らない態度に

「じゃあ、よろしいです。」

臆病なぼくは断りました。

何があったのでしょうか?

泊まったら

何かに遭遇したのでしょうか?