グループがありましたね。
「翼を下さい」「竹田の子守唄」
なんかがよく知られています。
レパートリーの中に
「もうっこ」という歌があります。
津軽か南部の民謡が元歌です。
子供を夜寝かしつける時の歌です。
子守唄というより
脅しが入ってます。
「もうっこ」とは化け物のことです。
早く寝ないと怖いのが来るよ!
と言って寝かしつけます。
「ももんがぁ」とは
ムササビみたいな動物をいいますが
ムササビのように頭まで
着物をかぶり
ももんがぁと化け物を模して
脅すこもいいます。
そこからももんがぁは
毛の生えた化け物を指して
言うことがあります。
「もうっこ」はその「ももんがぁ」
から来ているらしいのです。
ぼくの育った方では
そんな時の言葉は
「カマスのおじさんがくるぞ」
でした。
カマスとは藁むしろを
袋状にしたもので
石炭などを運ぶ時に使ったものです。
カマスのおじさんは
カマスの中に
子供を入れてさらって行くのです。
単なる人さらいというより
そういう妖怪を
ぼくはイメージしていました。
寝かしつける時の言葉には
興味があって
祖母にも聞いたことがあります。
富山の出身の祖母は
「もうくるぞ」と言われたらしい。
「もう」は「蒙古」と
説明してくれました。
文永弘安の役が民間レベルで
言い伝えになり
怪物にまで成長していったのです。
東北北海道で語尾によく「っこ」
をつけて言います。
子供を表すわらしに「っこ」をつけ
わらしっこ、
棒はぼっこ、
どじょうはどじょっこ等々。
「もうっこ」は「もう」に
「っこ」がついたものなのでしょう。
それがいつしか
ももんがぁという妖怪のイメージに
結びついていったのです。