麻雀仲間 | キドラの憂鬱と微笑

キドラの憂鬱と微笑

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ファンタジー文学

麻雀を覚えたのは

大学生の頃

麻雀を覚えると、

まるで猿のセンズリのような

はまりっぷり

かといって

大して上達するわけでもなく、

所詮、大学生のこと

身を持ち崩すこともなく、

ただただ、麻雀仲間の輪が

広がっただけ

麻雀仲間というのは

変な広がり方をするもので

学部をまたぎ

学年をまたぎ

学舎をまたぐ

そして大概、下宿が雀荘になる

学生下宿というのは

大家が別棟であれば

学生だけの特殊な空間で

出入りも含め、かなり自由だ

麻雀の面子には苦労をしない

卓を囲むものは

友だちの友だちであったり、

初対面でも

ああ、あいつの友だちか

と納得する

徹マンの後、モーニングでも食えば

もう知り合いである

しかし、そいつの本当の正体は

知らない

ある日、同じ学部の友人と

新聞の三面記事で

「ニセ学生、強姦で逮捕」

という記事を見つけ、

大いに驚く。

そこに麻雀仲間の写真があった。

確かに麻雀は強かった。

そいつは学生を装い

いろいろな下宿を渡り歩き

麻雀で小銭を稼いでいた。

学生麻雀は確かにレートも安い

しかし、確実に勝てる

京都は学生も多く、

学生下宿も多い。

ニセ学生といっても、

講義を受けたわけでもないのだろう

今宵の麻雀仲間を求め

ニセ学生として

いろいろな大学のキャンパスに

出没していたのだ。

しかし

性的満足を得ようとして、

強姦なのか、未遂なのか忘れたが

女性に手を出し、

御用となった。

以後そいつに出会うことはなかった。