スタートラインに立つ | NPO法人キドックスのブログ

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自立を目指す若者たちと一緒に犬の保護活動をしています。
“人がその人らしく””犬がその仔らしく”心身豊かに生きられる社会を目指します。
公式webサイトはこちら→http://kidogs.org

キドックスの活動を始めてから一年とちょっと。
ずっと構想を固めてみてはやり直しの繰り返し、
いろんな人にいろんなことを言われ、トライアンドエラーをし続け、時に歩みをとめて振り返りつつも、それでも前に向かって進んできました。

代表という立場だから、
決断は一人で決めて答えは一人で出す。思考を人に甘えない。物事の責任は全て自分。
それを決め込んでいました。

そして、結局、
実際の活動内容と目指すことのズレ、理性と感情のバランス感覚のズレ、
これをもう埋めることができなくなってしまい、
いつもの通り一人で出した決断の答えを、
メンバーみんなに告げて、一人でゼロからやり直そうと思っていました。

でも、キドックス立ち上げ当時から一緒に活動していた仲間に、

『一度みんなできちんと向き合う時間をとりませんか?一人で決断するのも大切ですが、時にはみんなで決めるのはどうでしょう?』

と言われて、
大切な決断は人に相談せず一人で決める、が信条だった私は、
正直なところ半信半疑で、でも仲間が言うなら…と思ってミーティングを設定して、今日その日を迎えました。


なぜキドックスの活動に関わるようになったのか、仲間の原体験の共有、
自分のコアにあるものは一体何か、徹底的に話し合いました。

身体と心に温かい血が通う感覚とでもいいますか、ものすごく温かい何かが全身をかけめぐりました。

私はこれまで仲間の何を知っていて、何をみてきたんだろうか?

一人一人が想いと大切にしたい言葉をもっていて、互いに反応しあう、
そして、本当に自分たちが社会に生み出したい価値と向き合う。

一人で向き合っていた時とは比べ物にならないほどの多くの気付き。

そして、導かれた答え。

『一匹の犬との出会いが生き方を変える』

そう、これが私がずっとやりたかったこと。
ずーっと求め続けていた答え。

犬という純粋な彼らと向き合うことで、自分と向き合うこと、そして自分の考えや選択を自ら変えるチカラをつけ、自分本来の人生を歩んでもらうこと。
そして、その活動を通じて犬の命を守ること。

そうそう、何度みても心が反応する。
目を閉じると光景が浮かぶ。

パワーとやる気がみなぎってくるこの感覚はいつくらいぶりかなぁ。
本当にみんなに感謝。

一人でも負けない、でもみんながいるともっと負けない。
まだまだ走れる気がします。


私に一番足りてなかったことは、
『弱さを見せる勇気』。

困ってること、悩んでること、足りないこと、
深ければ深いことほど人に見せれないし言えない。

でも、
『ありのままの何もないあなたが正解なんだよ』
と教えてくれたのはいつも一番身近にいた仲間でした。
本当にありがとう、みんな!