今年はロシア革命からちょうど100年になります。世界初の共産主義国家ソビエトが建設され、世界情勢はより複雑となります。ロシア革命の意味について、最もスタンダードな『世界史用語集』(山川出版社)の記述を見てみましょう。

 

 ロシアでおこり、史上初の社会主義国家を成立させた革命。ロマノフ朝を崩壊させた二月革命と、社会主義政権をうちたてた十月革命からなり、全世界にきわめて大きな影響をおよぼした。第一次世界大戦のなかで革命勢力は力をのばし、1917年3月には首都で労働者・兵士が蜂起してソヴィエトを組織し、ブルジョワ階級と合流してロマノフ朝を滅亡に追い込んだ(三月革命、ロシア暦二月革命)。ブルジョワを主体とする臨時政府はソヴィエトからも閣僚を迎えたが、英・仏との関係を重視し、戦争を継続した。労働者・兵士は次第に臨時政府から離れ、レーニンが指導するボリシェヴィキは、臨時政府を倒し、社会主義政権を樹立した(十一月革命、ロシア暦十月革命)

 

 

 

 最も分かりやすい記述だと重います。今年は多くのロシア革命の関連書が出版されます。

 

 

 

 

 

ということで、今回はロシア革命についての予備知識として、読みやすい本をいくつか紹介します。

 

 ①社会主義の目的・背景を学ぶ 

 

 社会主義について、現代人が抱く先入観を解きほぐす一冊

 

 ②ロマノフ朝の文化を学ぶ

 講談社の人気シリーズ。現在講談社学術文庫でも販売されている。最も読みやすい中世~ 近代のロシア通史。

 

 ③第一次世界大戦による世界の変化を学ぶ

 

 開戦から百年たった1914年に出版された。スタンダードな本

 

 ④ロシア革命を起こしたレーニンを知る

 

 ソ連崩壊後すぐ、元官僚によって書かれた一冊。脚色が加えられがちだったレーニンの実像にせまっている。

 

いかがでしょうか?みなさんもロシア革命について知っておくと、損はありません。現代のロシア情勢にも関わってくる話です。プーチン大統領も元々はロシアのスパイですよね。これであなたもロシア通まちがいなしです。