こんにちは。ヒスペディアです。今日もアッシリアを見ていきましょう。アッシリアはオリエントを統一して、どんな統治をしてきたのでしょうか。教科書を見てみましょう。

  強大な専制君主であったアッシリア王は、政治・軍事・宗教を自ら管理し、国内を州にわけ、駅伝制を設け、各地に総督をおいて統治した。

専制政治が全オリエントで展開されていた。ではここでケンカを売ってみよう…

PCもないのに一人で政治するんは可能なんか!?

様々な民族を統治しているにも、かかわらず、王が一人権力を強くすることは可能なのか。電気が通っていない時代に、王の意思を全領土にいかにして伝えていたのか。

アッシリア王が一人の体で統治することは難しい。しかし、アッシリア王の代理人がいたならば話は別になる。王の思惑通りに働く人間が多ければ多いほど、専制政治はうまくいく。アッシリア王は自身の代理人を何人も作った。それは、子供を作ることができない宦官たちである。宦官を中心にした側近勢力が王の大きな味方であった。

  宦官たちは地方に出向き、州の総督となった。各地で宦官はアッシリアの神について説き、現地の神をアッシリアの神の下に置いた。先述の強制移住を考えると、アッシリアは他民族の文化を意識していたことがわかる。