木曜から金曜に変わったばかりの深夜のことだったわ
あたしは特にこれと言って目的はなく、
惰性で出会い系サイトを開いて自分のページを見ていたのね
すると！！
あたしのページに3通ものメールが届いていることに気付いたの
差出人は全て、スデオレとなっていたわ
スデオレ…？またけったいな名前だこと！
既にPが中折れでもしてるってことをもじってるのかしらと、
あたしも瞬時にツッコんでいたけどね、笑
メールの内容はこーだったの
「キデさん、酷いです！レオです！
どうして僕をLINEでもこのサイトでもブロックしたんですか？
LINEの返事は要らないとありましたが、
こちらとしてはどうしても返事を送りたかったので、送りました
それなのに、いつまで経っても既読がつかない！
もしやすると、これが噂の『LINEブロックと言うやつか…！？』と
人生初の体験にドキドキしながら様子を見て、
念のためにサイトでもキデさんのページを
見ようとしたら、案の定、悪い予感は的中して、
見ることが出来ずにブロックされていました
そこで、僕はあぁ、やはりLINEででもブロックされたんだと分かりました
だから、急遽、僕はサイトで新しく登録してもう1つのアカウントを作り、
このメールをキデさんへ送りつけた次第です
あー、キデさんにこれを無事に読んで貰えるのかな…？
それでも、いつかこれをキデさんに読んでもらえることを信じて
僕の気持ちを書きます
＊＊＊＊＊
えーと、ブログ記事『セフレはドクター（内科医編）』を読みました
公開停止＋断筆となっていて、驚きました
正直、残念な気持ちで仕方ないです
おまけに何だかキデさん、ご機嫌悪くなっていますし…
そりゃあ、色々構想を練って既に書いてあった記事が公開出来ないとなれば
誰だって嫌な気持ちにもなりますからね
ただ、一応確認しておきたいのですが、僕はクレームを言ったつもりはありません
ただ、僕がキデさんに送ったメールがそっくりそのまま使われていたから
びっくりしただけのことです
だから、公開停止とか断筆とかは望んだことではありません
だけど、キデさんに送ったメールを完全にそのままコピーして公開されるとなると
今後、キデさんにメール送るたびに、
『あー、ひょっとしたら、このメールも公開されちゃうのかな』って思い
ちょっとしんどいです
これが要約、一部引用ならこちらもそれほど気にはならないと思うのですが
今までブログに出て来たメンズのメールのやり取りも
全文のコピーではなかったように思いますし
だけど、僕からすれば、キデさんみたいな、
プロの作家さんにも思えるぐらいに文章が面白く上手な人から、
僕のことで創作意欲を掻き立てられると言われたことは
とても嬉しいことだったりします
だからこそ思うのですが、
これからは僕がブログネタとして使われたくない
書かれたくないと思うことは、
キデさんの前で言わなければ済むことかなと思っております
まとまりなく書いてしまい、すみません
文章を書くのは苦手なので…
キデさんがショックなのは分かります
でも僕だって、連絡も取りたくないと言われ、
おまけにLINEもサイトでも人生初のブロックまでされてしまい
大変ショックです
僕はキデさんに素直な気持ちをお伝えしたまででした
それがキデさんにとって酷いことだったのでしょうか？
公開停止された記事はどうぞ削除なさらないでくださいね
キデさんの文章は、人を惹きつける魅力に溢れていますから
この金曜日、また会えるのを楽しみにしていたのですが…
それももう会えないぐらいに、僕は嫌われてしまったのでしょうか？
先週の金曜に受けた、セフレトライアルは
これで完全に不合格ということになってしまうのでしょうか？
きっとすぐにまた、やり取りを再開してお会い出来ると信じております
おやすみなさい、遅くにお邪魔しました
」
ホントはこの3倍ぐらいの文章量のあるメールだったのだけど、
そこはあたしが勝手ながらに要約させてもらったわ、笑
あたしはザーッとメールに目を通して読み終えるや否や、大笑いしてしまったわね
だって、メールの主は、言わずと知れた、内科医のDr.レオだったのだもの
そ、まさにお蔵入りした、幻の記事「セフレはドクター（内科医編）」のモデルね
スデオレという差出名は、「レオです」という文章を逆さにしたものだったのね！笑
きっと、レオという差出名だと読まずに削除されてしまう可能性を恐れて
でも、同時にレオからであることも気付いて欲しいという狙いもあった
LINEとサイトで2重にもブロックさえしてしまえば、
大丈夫だろうと、すーっかり安心していたあたしの隙を、
しかもあたしが思いも寄らなかった手段で突いて、
こーして相変わらずの長文メールを送りつけてくるとは！
しかも、この期に及んで、まだあたしと会えることを期待しているとは！
我が敵ながらに、なかなかあっぱれだこと！笑
だけど！！
あたしは1回だけザーッと読むと、そのままメールを閉じて、
条件反射で何も考えずに、
スデオレのアカウントの彼をもブロックしてしまっていたわ
それぐらい、あたしの虚を突いた、Dr.レオの行動だったというわけ
それから数時間後、再びサイトでの自分のページを開いたら、
スデオレのアカウントもあたしから早くもブロックされたことに気付いた彼は
慌てて、スデオレのアカウントを削除してしまっていたわね
当然、それに伴い、あの３通ものメールも削除されてた
あたしはそこで、なぜかゾワゾワとしてしまったの
これでいいのかな…？
確かにあたしの執筆内容について彼から物言いがついたことは腹立たしかった
今でもそれは許せないところはある
だけど！！
それでも、なぜか彼自身までも心底憎み切れないでいるのも事実
何だかんだ言っても、彼はあたしの熱心な一番の読者、理解者でもある
それに、先週の金曜、彼とセフレトライアルをしたとき、
セックスの点数はさておき、
彼と過ごしたひとときは、ずーっとおしゃべりが尽きなくて、
まるで学生時代のクラスメイト同士みたいで楽しかった
そもそも、41歳の彼は既にトライアルの受験資格さえなかった筈だったのに
あたしからそーやって再三、断られ続けて来たにもかかわらず
定期的に長文の読ませるメールをせっせと寄越しては、
いつしかあたしの心をも動かしてしまってた
…ねぇ、それなのに、いいの…？
このまま意地を張り続けて、自分の素直な心まで見失ってしまっても？
いいえ！！
あたしはそこで観念して、自分の素直な気持ち、欲求を認めると
たちまちに居ても立っても居られなくなって、彼宛の返事を書いていたの
それが、金曜の昼のことだったわ
本当だったら、この時点でLINEブロックを解除して、
LINEで返事を書けば、即時に彼に通知が行くことは分かっていたけど
何だかそれってば癪じゃない？笑
ま、意地っ張りなあたしの、最後のささやかな抵抗ね、笑
もー少し、Dr.レオをやきもきさせてやれって、
敢えてサイト経由で彼に返事を出すことにしたのよ
日中、診察などの激務で追われている彼は、トイレ休憩や階段移動での合間に
あたしのブログを何度か読み返すのがせいぜいだと言っていたから
とてもじゃないけど、サイトまで確認する余裕はあるまいってね
「こんにちは、クールでドライだった、
この間のトライアル生の外科医と違って、
なかなか、ねばーい、執念深ーい内科医ですねぇ、笑
外科医はパッと見て切ったら終わりだけど、
内科医は患者から辛抱強ーく不定愁訴などを具体的に訊き出して
病名をつけなくてはならないから、
そーいう職業上の性質も関係しているのかな…？ って、知らんけど、笑
あたしはお金こそ頂いていないけど、物を書くというのは、
もはや単なる趣味を越えて、ライフワークのよーな感じで
全身全霊傾けて書いています、 ある意味、使命とさえ思っています
レオも、自分の仕事にあたしを含めた外野から
あれやこれやと言われたくないよね？
それが仮にあたしの治療だったとしても
もちろん、ある程度は医者と患者の合意のラインが必要でしょうけど
書かれると言うことは、どー書かれよーとも
全てを委ねる覚悟で臨まなくてはならないことです
生半可な気持ちで書かれたいと言うものではありません
そこの認識がレオはハッキリ言って甘かったと思う
今後、一切あたしの創作活動については
アンタッチャブルの姿勢を貫けるというのなら、
チャンスを1度だけあげましょう、どうですか？
あたしの提案について不公平を感じるならば、
やはり残念ですが、ご縁もこれまでと致しましょう」
あたしはそーやってDr.レオにメールを出した後、
さっきまでの自分のささやかな企みはどこへやら、
一刻も早く彼にこのメールに気付いて貰いたいとそわそわしていたの
あはは…我ながら、現金なヤツで…
だから、今度はあたしはブロックしていた彼のLINEを復活させると、
彼にLINEを送ったのよ
「おつかれさん、スデオレさん、サイトにメッセージを送ったわ
あたしのそのメッセージに合意できるのなら、
当初の約束どーり、今夜会いましょう」
to be continued...
