何かとケチのつきまくりだった、水曜日のことだったわ
前日の火曜から意気揚々と連載開始した、
今では幻
の記事「セフレはドクター（内科医編）」だったけど、
当の本人である、内科医のDr.レオから物言いがついて、
あたしは完全に不本意ながら、「断筆のお知らせ」を発表して
せーっかく公開していた、第１話、第２話を取り下げたのよ
そりゃあ、あたしだって断腸の思いだったわ
だって、あたしが心血を注いで書いた記事でしょ、
もはやあたしの可愛い、子供たちみたいなもんよ
しかも、タイトルのキャッチ－さも手伝ってか、
大勢の読者から結構読まれていただけに
泣く泣く記事を取り下げたんだからね！！
クソッ
！レオのヤツ、ムカつくー！！
あたしはレオの性格からして、
彼から弁解めいた長ーいLINEが来ることは容易に予想できたから、
そーはさせてたまるかって怒り心頭
で、
LINEはもちろん、念には念を押して、
彼と知り合った、出会い系サイトでも彼をブロックしてやったのよ、フン！
いーっさい、お前の弁解なーんて聞いてやるもんか！ってね
さて、そーんな感じですーっかりむしゃくしゃしていたあたしは、
こーんな時こそ、すこーんと、男と１発ヤるに限るわって、
大変重宝させて貰ってる、ハンディーなセフレ、舐め犬クンに声を掛けるものの
おぉ、こーんな時に限って、彼からも袖にされてしまうのよ、オーマイガー
！！
職場で宿直だからムリだって…トホホ
黒人セフレのアレックスからは、
あたしの子宮頸がん疑いが晴れるまで会わないと言われているし
うーん、うーん、こーんな飢えた時に限って誰も捕まらなーい！！
おぉ、これぞ、マーフィの法則ってヤツね！
だけど！！
こーんなことで、へこたれるあたしなーんかじゃないわよ、
そ、80年代のアイドルに倣って言えば、あたしのキャッチフレーズはズバリ、
「最終的には自分の欲しいものを勝ち取る女」ですからね、フン！
そこで、あたしは実に久し振りに、サイトWのアダルト掲示板にて
セフレ募集をすることに決めたのよ
「セフレ急募！！
以下の条件に合致したメンズからのご応募をお待ちします！
①M1層（20‐34歳）メンズであること
②平日18時半頃に待ち合わせて、22時ぐらいまで逢瀬可能であること
③少なくとも2回戦出来る精力の持ち主であること
※なお、該当者と思われる方には、追ってメールにて詳細をお伝え致します
※メール2次選考アリ
以上！！」
おぉ、それなのに！！
あたしゃ、どこにも割り切りだとか、パパ活だとか、ママ活だとか
金銭要求めいた文言は入れたつもりはなかったのに、
否、明確に「金銭不要！」と書いておかなかったことが災いしたのか、
なぜかサイト運営者側からまたもや予告もなく一方的に削除されてしまったのよ！
一体、どーいうことよッ？！
だって、そーでしょ？
なーんで、「車内フェラ出来る人、募集！」とか「クンニされたい人、大募集！」が
まかり通って、あたしの一体どこが、コンプラに引っ掛かると言うのよッ？！
ホーント、サイト運営会社の社内コンプラ研修会なるものが開催されているなら、
あたしもゲストとして、是非とも一度、参加してみたいものだわッ！
しかーし！！
こーんなことぐらいでいちいち不貞腐れていては、
いつまで経っても愚図愚図と男とヤレぬ！！
そこで、あたしは理不尽な怒りをサッと手放すと、完全に文章を変えて、
再度、サイトのアダルト掲示板にて募集し直したのよ
もちろん、譲れない条件だけはそれでもちゃーんと明記したけどね
「セフレ急募！！
M1層（20‐34歳）のメンズはご連絡ください
該当者にはメールにて委細相談行います！」
ホッ、今度はどーやらつつがなく募集にこぎ着けたみたい
しかーし！！
待てど暮らせど、今度は、メンズからの芳しい反応が返ってこなーい！
確かに、あたしが募集かけたのが、水曜という平日の昼下がりだったせいもあって
ま、一般的なメンズは勤務時間真っ最中で、
おいそれとはサイトの掲示板など見るわけもないわな
しかも、最近、専らあたしはサイトWでは、つぶやきメインの使い方をしていて
そこで歯に衣着せぬ、なかなかパンクなつぶやきをしてみせては、
うっしっし
って、メンズ諸君の反応を見て楽しんでる、
そーやって情報収集してるところが何ぶんあったものだし、
定期的にこーして性的に飢えたあたしが衝動的に、
メンズの言葉を借りるならば「実にぶっ飛んだ
」募集をするものだから
もはや、本気の募集ではなくて、四季折々で見られる、一種の風物詩、
あるいはともすればメンズだけが寂しく募集しがちなアダルト掲示板を
盛り上げるための賑やかし、サイトのサクラ、はたまた、
このキデという女こそは、
そもそもがAIで実在しないのではなかろーかと
疑心暗鬼にでもなっているのか、
最近ではとーんと返事を貰えなくなっていたわね
実際、数名のメンズからメールで
「もしもあなたが本当に実在するのならば、是非お会いしたいです！」
とメールをもらったこともあるぐらいだったし
実際に顔合わせすると、大体メンズの第一声が
「あ！ホントに実在してた！
」
だーったりするもんね、あはは…
あたしゃ、ホーントに実在してるってば！
それでも！！
厳密に言えば、あたしのターゲットである、
M1層（20‐34歳）からはみ出てはいたけど、
辛うじてまだ30代であるということで
大目に見てあげて35‐39歳までのメンズも可としたら
そーね、全盛期よりかはそれでもぐーっと数は減ったけど、
30－40名ぐらいからの応募があったのではないのかしら
そんでもって、あたしはその彼らの2次選考すべく、
こちらから見て適当だと思われたメンズ数名にメールを送ったのよ…
to be continued...
