「こんにちは、来週の予定はどうですか？
お逢い出来れば、また逢瀬したいのですが
予定が空いていればお願いします
」
これは、舐め犬くん(36)から10日ぶりに送信された2度目のKakao
もちろん、1通目のものとは微妙に文章が違うけど
でも、次の逢瀬お伺いの内容であることはまーったく同じ
あたしが敢えて返事を出さずに既読スルーで放置していたのは
どー返事しよーかと迷っていたから
なぜなら！！
物珍しさから３週連続週１で舐め犬くんと逢瀬をした結果
どーやら、あたしの中で秋風が吹いて来たみたいなんだもの…
でも、気が変われば、また舐め犬くんと会いたくなるかなって
この間、既読スルーと決め込みながらも、あたしなりに様子を見ていたのよ
だけど！！
…うふふ、ごめんなさい、どーやらその気は戻らないみたい…
だって、挿入を伴わない、クンニがメインディッシュのキミとの逢瀬は
まるで海水でも飲むかのよーに飲めば飲むほどに喉が渇いて
そ、貪（むさぼ）れば貪（むさぼ）るほどに
女としてのあたしが飢えてくるの
そ、この間、キミの舐め犬テクに夢中になって
すーっかり忘れてしまっていたけど
やっぱ、あたしはまごうことなき、やんごとなき
「勃起P至上主義、原理主義者」だったことを思い出したの
だから、ごめんなさいね、もーキミとは会えないと思う
あたし、やーっぱりダメなの
自分でも手を焼くぐらいの、凝り性＆飽き性だから
ほら、一旦お気にのセフレが出来るとするでしょ
そーなると、あたしは見境もなくそのセフレにハマっちゃって
ひと月ばかりはそのセフレオンリーの濃厚な蜜月にうつつを抜かす
そんでもって、直に飽きちゃってそろそろと他のメンズへ目移りしてしまうの
ここだけの話、あたしは人の食生活を見たら、
その人の性生活まで見通せると密かに思っているわ
それというのも、あたしの場合、一旦気に入った食物があったら
しばらくはずーっとそればかりを食べ続ける偏食家なのよ
例えば…そーねぇ、おぉ、彼もまたあたしが
一時めっちゃハマってたセフレだったけど
元・東のセフレ筆頭のタツノスケ師範がするめのげそを
2人の逢瀬の時の酒のつまみに差し入れしてくれたことがあったのね
日頃コンビニに行かないあたしには
その差し入れのげそが物珍しくてそれだけに美味しく
彼のP同様、そのするめのげそにもすーっかりハマちゃってね
うふふ、肝心の彼と別れてしまった後でもしばらくは
そのげそを1人手酌酒の肴にしゃぶっていたわ
自宅近所のあらゆるコンビニへ物ぐさなあたしに代わって、
夫にわざわざ買い占めに行かせたりしてね
だけど！！
ある時、突然、あたしがタツノスケ師範に飽きてしまったよーに
そのするめのげそにも突然飽きてしまってね
それを知らぬ夫はするめのげそを求めてコンビニをはしごしては
せっせと買い集めて来てくれたものの
夫にあたしは「それ、もーいらなーい」とだけ告げると
そのするめのげそにはもはや目もくれなくなってしまったのよ
そーんな気紛れで偏食家のあたしのことを熟知している夫は
相変わらずの苦笑いをしただけで何も言わなかったけどね
だから、今でもその時の残りが手つかずのまま、
無惨にキッチンの片隅にうっちゃられている筈よ
…あら、あたし、一体なーんの話をしていたのだっけ…？
するめのげその話じゃなかったわね、
あ、そーそ、あたしのセフレの話だったわ、笑
ね、舐め犬くん、せっかくだからこのまま、
もー少しあたしの話を聞いてくれない？
だって、キミとのサヨナラを通して、
ちょっと気付かされたことがあったから、さ…
ね、いいでしょ？
そんでもって、この話の続きは明日ね
一旦、ここでお開きにしましょ
それでは、またね～
