忘れ雪
冬の忘れ物 春に届けにきたように
君は再び僕の前に現れた
遠い日の思い出が僕の眠り覚ます
あの日誓った約束のこと
君はずっと待っていたんだね
あの頃と変わらずそのままで……
なのに僕は それに気づかずに
君を傷つけてしまった
この瞬間が消えぬようにと願う君を
僕は抱き締めて離さずにいたい
こわれそうな君をささえるように……
僕は忘れ雪に願う この思いが君に届くことを
ほんの少しの思い出が君をささえている
僕らの未来はこれからなのに
必ず君を迎えにいくよ
ふたりの時間を重ねるために……
なのに君は 瞳閉じたまま
思い出から抜け出せない
この夢が覚めぬようにと願う君を
僕はそばにいて守ってゆきたい
光が闇を取り払うように……
僕は忘れ雪に託す 春に奇跡が降ることを
※ちなみに『忘れ雪』とは、
春に降る雪、降り終いの雪の呼称
地面に触れた瞬間に消えゆく忘れ雪は、
願い事を天に持ち帰って叶えてくれるという。
寂しがり屋の忘れ雪は、
願い事を叶えれば来年もまた自分を心待ちにしてくれるからと…
既にお気づきの方もいるかもしれないけど、
これは新堂冬樹著の忘れ雪からの抜粋。
ダークなイメージの新堂氏が、
ラブストーリーを書くとこれほどまでに心打たれる物語を紡ぎだすなんて、
ちょっともったいない気がした。
久しぶりにのめり込んだ作品だったな。
純粋がゆえに結局すれ違い続けた2人だけれど、
お互いに心底想い合っている姿には羨ましさを覚えた。
俺にも心に残っている人がいるけれど、
彼女は強い女性だからきっと前へと歩を進めていることだろう。
やっぱり男って弱いねw
正直後悔もあるけれど、
彼女と出逢えたことは良かったと思う。
愛する事を教えてくれたかけがえのない女性…
優しくて、泣き虫で、優柔不断で、強がりで、寂しがり屋な
大好きだった女性…
今、君の隣には誰がいるのかな