入院5日目、未だに下血が続く。

その日の午後、消化器内科で大腸内視鏡検査をする事になった。

看護師から午前中、段取りの説明と準備を行う。

昨年秋は経口の下剤を2リットル飲んで、腸をきれいにしてからだったので大変だった。

今回はずうっと絶食していたので、グリセリンの浣腸だけでOK…担当が男性看護師で良かった。


不織布でできた検査用トランクスに履き替えて、左を向いて横たわって浣腸。

すぐに便意を催しトイレへ🚽

大量の…やはり下血、検査までに都合3回。

便意もおさまって準備完了。


夕方4時に検査室へ移動、昨年と同じ、2リットルの下剤と格闘した待合室で待機。


看護師から検査要領の説明を受けた時、昨年は肛門の横にある痔が猛烈に痛かった事を伝えると、胃カメラの際に喉に塗るのと同じタイプのゼリー状の麻酔をしてもらう事にした。


麻酔ゼリーを塗り、腸の蠕動を抑える注射をして検査開始。

カメラが肛門を通過…やっぱ痛いが、昨年ほどではない。

お腹をぐりぐりかき回される不快感…からの…激痛⁉️

多分、上行結腸のカーブ付近か。

思わず「う〜(に濁点)」の呻きが漏れる!

暫し弛緩していると…来た…激痛⁉️、今度は下行結腸のカーブ…再び呻く

「もう少しですよ!頑張って!」と声がかかる。

グー✊を握りしめて耐える…終わった…


腸全体の状態は良く、ポリープや変性組織らしきものもなしで生検不要。

上行結腸の傷も血がドバドバではなくジワジワ滲み出る感じ、との検査結果であった。


部屋に戻りベッドで休んだ後、パジャマを変えようと起き上がったところで目眩を感じる。

入り口横の着替えやタオルのあるロッカーまで行ったところで耳鳴りマックス!

目の前がフラッシュして座り込む。

たまたま向かい側にいた看護師に支えられてベッドへ。

今日はシャワーを楽しみにしていたが断念。

尿瓶を用意されてベッドで絶対安静に…情けない。

尿瓶は夜中に2回使った。


今朝起きたが貧血は変わらず。

血液検査で確認後、輸血実施。





一本目が終わるとかなり楽になった。

部屋の出口まで、片道でエネルギー切れだったのが解消。

現在2本目投入中。


やはり血は大事なんだなあ、と改めて思う。


明日は今後の治療見通しやCVポート埋込などの説明があるので、妻にも同席してもらう事にした。


病気になって思ったのは、1人でなんとかしよう!なんて息巻いていても結局、家族に迷惑をかけちゃ意味がないなあ、という事。


情報は平等に持った上で、今後のことを決めていくしかないね。