大都市東京の中心地銀座で我らの藤岡弘さんが走って、跳んで、発泡します!
【解説】
藤岡弘さんがノースタンで十階建ビルの壁面を伝ったり、ビルからビルへ飛び移ったりと、当時のアクション・シーンとしては、正に命懸けの緊迫感漲るアクションを披露。
銀座に巨大なビルを構える国際企業日本ポップコーラの社長が“黒の戦線”と名乗る謎のグループに誘拐された。警察は身代金の受け渡しと犯人追跡にあたることになるも目的の見えない犯人たちに翻弄され続ける。
監督は『野獣死すべし』(59年・主演:仲代達矢)でアクション・ノワールの新境地を開いた須川栄三。
主演は、藤岡弘、その父で息子を案じつつサポートするベテラン刑事に伴淳三郎。
【感想文】
昭和! 昭和! もう、昭和満載!
当時のアクション映画としては、結構「手に汗握る」出来だったんでしょう。ただ、犯人グループが『野獣』というほど、凶暴さも威厳もなく、なんか「コイツら弱そ」って思ってしまうほど、カリスマ性のない連中だったし、印象に残っていないのが残念。
日本の作品って、ヒーロー側を強調しすぎで、ヒール側が疎かに描かれることが多いんですよね。このあたりが、ハリウッド作品や韓国作品に追いつけない要因なのではないでしょうか? ヒールあってのヒーローですから、ぜひヒール側をもっと凶悪にして、印象深い演者で令和版を製作して頂きたいものです。
【オススメ度】
★★★★☆☆☆☆☆☆