余命宣告と終活の関係性
高齢者本人や家族が余命宣告を受けることがあれば、亡くなるタイミングがある程度予想されてしまうため、
ショックが大きく、本人や家族は冷静な判断が難しくなってしまうかもしれません。
ですが、そのような状況でも、終焉や、今後の治療、家族への配慮などを考えて、
本人、家族共に終活を進めることになるでしょう。
余命が限られている中で終活を行なうことで、本人の希望する医療を受けたり、
亡くなった後の金銭問題を未然に防ぐことや、家族への負担を軽減することができるなど
多くの利点があります。
余命宣告を受けた後に行うべき終活について
余命宣告を受けた後、本人の病状が急変する可能性もあるでしょう。
そのため、家族はなるべく早い段階から終活の準備を行いましょう。
そして、本人の意向を十分考慮した終活をすることが大切です。
また、本人が動けるうちに家族と一緒に終活に取り組むことが理想的な展開です。
ここでは、余命宣言を受けた本人のために優先するべき終活の内容を紹介します。
1:エンディングノートを準備する
余命宣告後の終活では、エンディングノートを高齢者本人が可能な範囲で書くことからおすすめします。
残される家族のために、本人の「お金に関連する情報」や、
「葬儀に関して本人が希望していること」、「家族に対する想い」など、
家族へ伝えたいことをノートにまとめておくことで、本人の意思を文字で残すことができます。
また、エンディングノートは自由な形式で普通の大学ノートに書くことができるため、
手軽にできる終活の作業になります。
2:葬儀社の選定
高齢者本人が亡くなると、すぐに葬儀の準備をしなければいけません。
葬儀の準備は想像以上に大変なため、生前のうちに葬儀社を選定しましょう。
葬儀社の選定は本人に希望を聞き、最適な葬儀社を探すのが理想です。
ただ、余命宣告を受けている本人へ葬儀の話をすることが難しい場合は、
地元で評判が高い葬儀社を家族で調べて探すのがおすすめです。
3:財産管理についての準備
終活で大切なことに、高齢者本人の財産管理があります。
財産については、金融機関、有価証券、不動産などがあります。
お金に関連する情報は重要度が高いため、生前のうちにログイン情報や、
必要書類の保管場所などの必要情報をエンディングノートに記録しておきましょう。
自身の死後に遺族がお金に関する手続きをする際に、円滑に動くことができるのでおすすめです。
また、本人に負の財産がないか事前に確認することも必要です。
もし、本人に負債があった場合、対応策は生前のうちに話し合って解決しましょう。
4:遺言書の作成
エンディングノートには法的効力がないため、
相続関係などの法的効力が必要なものに関しては、遺言書が必要となります。
相続争いを避けるため、相続する財産があれば遺言書を作成します。
遺言書には法律の規定があり、
本人の自筆による自筆証書遺言
公証人の作成する公正証書遺言
本人が執筆し公証役場で手続きをする秘密証書遺言
の3つがあります。
遺言書は遺族に渡すこともありますが、基本的には自宅で保管していることが多いです。
また、エンディングノートに遺言書の保管場所を記載しておくことで、
将来遺族が遺言者の意思を必要とした場合、簡単に探すことができます。
参考資料 一般社団法人終活協議会 想いコーポレーショングループ コラム
https://shukatsu-kyougikai.com/column/1469/
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