長女が退院する時に、付き添いされている他のお母さんがおっしゃった言葉が忘れられないでいます。
「(長女は)運がいいね。」
同じような経験をされた方からの言葉。
長女の事を、運が良いなんて思ってくれる人がいるなんて、そんな風に思われていたなんて、意外すぎて驚きました。
長女が10万人に1人ほどの確率の病気になり、凄く苦しくて辛かった。
周りからは「大変だね」「心配だね」「疲れが出ないようにね」など声を掛けてもらってきたけれど、「運がいいね」とは病気になる前にも、後にも言われた事がなかった。
治療中も重症膵炎になり、本当にどうなってしまうのかと心配で、楽しみにしていたセカオワライブも、修学旅行も行けなかった。受験という大切な時期も、勉強どころではなかった。
貴重な貴重な中学校生活を、病気で奪われてしまった。
健康な同級生や、その親御さん達に会う事さえも辛かった。
不運をあげるとキリがないくらいで。
思わず、「そんな事ないよ」って否定してしまいました。
しかし、考えてみれば、運が良かった、恵まれていると思う事も沢山ある。
現に、無事に退院する事が出来た。
この病院に来られた事、主治医の先生と出会えた事、素晴らしい病院スタッフの皆さん方と出会えた事、膵炎や辛い治療を乗り越えてこられた事、生検の結果再発ではなかった事(奇跡ではないかと思っています)、入試も受けられた事、卒業式にも参加できそうな事、今家で家族皆んなと過ごせる事、私が長女にずっと付き添い出来るサポートをしてもらえた事、子ども達が産まれてきてくれた事も。
そもそも命がある事が、とてもありがたい事なんだと気付かされました。
そのお母さんはどんな思いでそう言ってくれたのだろうと。
色々な病気の子、治療を頑張っている子が、今も沢山いる事を知っているから、その子達、親御さんの事を考えると、手放しで喜べない思いがあります。
長女もまだまだ治療中なのだけれど。
苦しむ子ども達が1人でも多く救われますように。
そう願わずにはいられません。
そして、皆さんに助けていただいた命を大切に、毎日に感謝しながら、少しでも社会の役にたてるように過ごしていく事が私に出来る事かなぁと思います。