自衛隊郡山駐屯地の第6特科連隊所属で、福島県内各地区を割り当て担任している部隊のうち、いわき市を担任している第6高射特科大隊の保有する装備の一つである短SAM対空実射訓練に向かう中隊の壮行会が、郡山駐屯地の第6高射特科大隊隊舎前で行われました。
拳銃や小銃のように近くの射場で、錬成訓練を重ねられるようなものでもないため、年1回の割り合いで北海道にある静内射場まで行っての実射訓練を行うもので、今年もいよいよそのときが巡り来たということで、長距離の移動を伴う長期間に渡る訓練を前に、大隊長の吉田寛宣2等陸佐から訓示があったところです。
正に一発必中の思いをもって今回の訓練に望む隊員の皆さんに向けて、大隊長からは「汗にまみれ泥にまみれて訓練してきてほしい。その泥こそが、拭っても拭っても取ることのできない練度(れんど)というどろであり、この訓練によって重ねて身につけて来て欲しい。」とのお言葉があったところです。
なるほど、と思わず膝を打つようなそのお話しは、私もスポーツの大会などでさせていただく話しと相通じるところがあるように感じ、日頃の訓練(練習)が、実践に向けた過程としていかに大事であるかを改めて考える機会ともなりました。
きょうの壮行会では、いわきからは私の他に隊友会いわき方部を代表して大竹峯二方部長もご列席で、大竹方部長と共に私からも一言激励をさせていただいたところですが、いずれ事故なく一人の怪我もなく無事帰隊してくださることを念願しつつ、参加される隊員のお一人お一人にとって本訓練が実りあるものとなることを併せて念じています。
訓練の状況については、 《第6師団のホームページ》から平成29年度 師団訓練検閲のリンクをクリック!!