海峡kid.「出会いはふとした瞬間」に

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物語、エッセーと、
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のんびり、気ままなブログです。

涼風ペナン島で 70

 

マレーシア・ペナン島に海外赴任。

道場海峡男が、ペナンに赴任して3週間がたち、

日本からの到着したたくさんの段ボール箱も少しずつ片づいていた。

もうすぐ家族もやってくる。

そんなとき忍者集団のようなペナン支店の連中が、

また怪しい動きをする。

「ゴルフに行きましょう」

突然言い出した・・・。

 

 

 

 

「ゴルフのあとは空港でお迎え」

 

「道場さん、ここはペナンです。ゴルフやらなきゃ・・・いけません」

児島が突然言い出した。

道場海峡男の意向は抜きにして、話はどんどん進んでいった。

 

次の日に、道場は、Plaza Gurneyのゴルフ屋さんに連れて行かれ、ゴルフセットを買わされてしまった。

 

そして4日にはゴルフ場に行く。そう、4日は家族が日本をたち、ペナンに到着する日だ。

 

 

 

 

道場にとって初のゴルフ・・・。家族の出発はもちろん気になってはいたが、朝6時過ぎのまだ暗い時間に上西の車に乗り、家を出発。ペナン大橋を渡ってマレーシア本土にあるゴルフ場に行った。道場と5人の忍者たちの総勢6人、車2台に分乗してゴルフツアーである。

 

朝は涼しかったが、日が昇ると30℃にもなる炎天下、道場にとってはゴルフボールを打つというよりも、あちらこちらに飛んでいったボールを追いかけた昼までの18ホール。

ゴルフは、1日かけて昼食を挟んで18ホールと、もっとゆったり楽しんでいる人が多い?と思うが、ペナンでのゴルフは、午前中に休みなく、18ホールを一気にまわる強行ゴルフであった。

 

 

 

初ゴルフの道場は、何個ボールが行方不明、または池に消えた・・・。

 

汗とバンカーの砂とブッシュの土でどろどろになった道場であったが、シャワーを浴び生き返り、ゴルフ場を出て、途中でみんなで昼食を取って、ビールを飲んで気分爽快。何となく、ゴルフをやる楽しさが分かる感じがしないわけでもなかった。

 

 

午後1時半ころ家に着いた。もちろん、車の運転手はビールは飲まず、上西ともう一人はコーラを飲んでいた。飲酒運転は違法だ!忍者たちは正しい連中だ。

 

道場の月2回の忍者たちとのゴルフ生活は、こうしてはじまった。

 

 

 

道場は家に帰って、もう一度シャワーを浴び、家族の到着に備え、家の片付けをして一息ついた。午後4時、迎えに行くにはまだ少し時間はある。

 

家族は、もうそろそろクアラルンプールに着く頃であろうか。道場は落ち着かない。

 

空港まで迎えに行く時間まであと2時間あまり、時計ばかりが気になっていた。この落ち着かない今の気持ちを考えると、灼熱の中、奴隷になった気分だった初ゴルフであったが、昼過ぎまでゴルフに行っていて、よかったのかもしれない。

 

夕方6時半、空港に出発だ。道場も家族を乗せるために愛車GEN2で行く。空港までの道は、今まで2回、練習して覚えていた。

 

今年来る新しい職場の仲間も、道場の家族と一緒に同じ便の飛行機に乗って来るので、子どもも入れてみんなで10人近くも一気にやって来る。

 

 

 

 

 

受け入れ係は、例のごとく綿密な計画のもと、組織だった動きで万全の体制を整えている。道場もそのひとりではあったが、詳細はほとんど理解していない。とりあえず、自分の家族を車に乗せてホテルまで連れてくる、というミッションを全うすればいい。

 

道場たちが空港について、待つこと1時間。ペナン支店関係者の一団が、次々と到着ゲートから出てきた。スーツケースや段ボール箱を積んだカートを押して、みんな恥ずかしそうに、また嬉しそうな顔で出てくる。

 

道場の家族二人も出てきた。約3週間ぶりの再会である。

 

 

(続きます)

 

 

 

 

※おことわり
この物語に登場する人物、団体、名称等は、実在のものとは一切関係はありません。
また、物語の中の写真はすべてイメージで、新旧が入り交じっています。

 

「涼風ペナン島で」

定年までの残り10年を、充実したものにしたいと考えた道場海峡男(どうば うみお)の念願の「海外勤務」の赴任先は、マレーシアのペナン島だった。

ペナンがマラッカとともに、世界遺産に登録された次の年、まだペナンの昔が残っていた2009年のことだった。