【機能性胃腸症】 テキスト

 

第2章【しくみを制御・運転する】

 

その6 減らす技術(もどす技術)

 

【心と体がひとつに動くしくみ(コップのしくみ)】【脳と自律神経のしくみ】がうまく動かなくなっている・制御不能になっているので、調子が悪くなっているのであれば、うまく動くようになる・運転・制御しながら生活できるようになれば、調子はよくなります。【機能性胃腸症】はよくなります。

 

コップの中に、【緊張】【感情】【情報(脳の疲労)】がたまって、あふれてしまい、調子が悪くなっているのであれば、コップにたまった【みえないもの(緊張・感情・情報)】を減らすことができれば、調子はよくなります。そこで必要なのが、【減らす技術】です。

【心と体がひとつで動くしくみ(コップのしくみ)】のほとんどすべて(99%以上)は、普段は【自動運転】されていることを説明しましたね。いろいろな状況・環境の変化に応じて、【心と体がひとつで動くしくみ】は、勝手に自動運転されます。自動運転するのは、【脳】です。【脳】は、体や心から情報を集めます。集めた情報を解析して、【脳】から、体や心に命令を送ります。この一連の動きは、【脳と自律神経のしくみ】でした。

 

【脳と自律神経のしくみ】がうまく動かなくなり・制御不能になったために調子が悪くなっているのであれば、うまく動くようになる・制御できるようになれば、調子はよくなります。

 

自律神経を運転・制御するのに必要な技術が、【自律神経を動かして、もどす技術】です。

 

【減らす技術】と【もどす技術】は同じことをいっています。表・裏の関係です。

 

ここまでのポイント

 

☆  心と体をひとつに動かす(コップのしくみ)を運転・制御するために必要な技術は、【減らす技術】です。

☆  脳と自律神経を運転・制御するために必要な技術は、【もどす技術】です。