「感謝ってどこにあるの?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
45歳
女性
原因不明の吐き気に悩まされています
毎朝吐き気がひどいです
日中も、「ちょっとしたこと」で吐き気がひどくなります
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
子育てがあり
母として
妻として
忙しい毎日がすぎていきます
そこには
「間」がありません
「感情」がありません
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「感情ですか?」
「もちろんあります。いろいろです。ええと・・・、いらいら、いらいら、いらいら、あら・・いらいらばかりです」
思うようにならない子供
思うようにならない毎日
思うようにならない人生
いらいらの連続です。
そして、
いらいらしながら
しゃべったり
行動しています
表情もかわります
けれども、いらいら自体には無意識です。
刺激と反応を繰り返しながら
忙しい1日がすぎていきます
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「それって、どんな感情なんですか?」
はじめて、伺ったとき、彼女は、少し目が点になりました
そんなこと、深く考えていない
そんな様子でした
「それじゃ~、一呼吸おく練習してみましょう・・」
「間」を創る練習してみましょう
「感情」に意識をむけてみる練習をしましょう
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だんだんと感情にきづいて、受け止めて、だきしめることができるようになってきます
いらいらがやっぱり一番多いです
そして
不安
悲しい
うれしい
楽しい
もぽつぽつ・・
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あるとき
尋ねてみました
「ところで、感謝って、どれぐらいあるのですか?」
「え?」
彼女はびっくりしました。
「感謝ですか・・?ないわ・・。そうか、自分が感謝してほしいといつも思っているから・・。子供から・・夫から・・感謝してほしいの」
「それで、感謝してもらっていますか?
ぼくは、尋ねてみました
「全然。感謝の言葉は、何一つないわ。子供も夫も、そういうの、口にする人たちではないから・・」
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
感謝はどこにあるのでしょうか?
ほしくても手にはいらないもの
それが、感謝
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
練習を続けるうちに
彼女の吐き気はよくなってきました
吐き気のおこらない日が増えてきました
また、少しして
ぼくは
尋ねてみます
「感謝はみつかるようになりましたか?」
彼女は答えます
「いいえ、やっぱり、感謝はみつからなくて・・」
「感謝してほしいのに・・・。感謝してもらえなくて・・」
しばらく黙っています。
そして、ふと
顔をあげて
「そうだわ。自分からいってみたらいいのね・・」
「よく考えたら、私から、相手に感謝をいったことがなかったです。感謝してもらいたい、もらいたい、そればっかりで。自分から、いってみたら、もしかしたら、かわるかもしれないですね。わたし、やってみます」
それからしばらくして・・・
笑顔で診察室にはいってくる彼女の姿がありました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「感情」に意識をむける
「間」に意識をむける
それは、「主体性」を取り戻すこと
自分が自分の「主人公」にもどること
そこには、
尊厳があり
自分との出会いがあり
相手との出会いがあり
感謝があります
いくら探してもみつからなかった感謝
感謝はありました
それは、すぐそこにありました
これからは、
彼女は
自分自身が
「主人公」
となって
人生という航海を渡っていくことと思います。
BON VOYAGE
医療は門
だな
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
45歳
女性
原因不明の吐き気に悩まされています
毎朝吐き気がひどいです
日中も、「ちょっとしたこと」で吐き気がひどくなります
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
子育てがあり
母として
妻として
忙しい毎日がすぎていきます
そこには
「間」がありません
「感情」がありません
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「感情ですか?」
「もちろんあります。いろいろです。ええと・・・、いらいら、いらいら、いらいら、あら・・いらいらばかりです」
思うようにならない子供
思うようにならない毎日
思うようにならない人生
いらいらの連続です。
そして、
いらいらしながら
しゃべったり
行動しています
表情もかわります
けれども、いらいら自体には無意識です。
刺激と反応を繰り返しながら
忙しい1日がすぎていきます
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「それって、どんな感情なんですか?」
はじめて、伺ったとき、彼女は、少し目が点になりました
そんなこと、深く考えていない
そんな様子でした
「それじゃ~、一呼吸おく練習してみましょう・・」
「間」を創る練習してみましょう
「感情」に意識をむけてみる練習をしましょう
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だんだんと感情にきづいて、受け止めて、だきしめることができるようになってきます
いらいらがやっぱり一番多いです
そして
不安
悲しい
うれしい
楽しい
もぽつぽつ・・
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あるとき
尋ねてみました
「ところで、感謝って、どれぐらいあるのですか?」
「え?」
彼女はびっくりしました。
「感謝ですか・・?ないわ・・。そうか、自分が感謝してほしいといつも思っているから・・。子供から・・夫から・・感謝してほしいの」
「それで、感謝してもらっていますか?
ぼくは、尋ねてみました
「全然。感謝の言葉は、何一つないわ。子供も夫も、そういうの、口にする人たちではないから・・」
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
感謝はどこにあるのでしょうか?
ほしくても手にはいらないもの
それが、感謝
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
練習を続けるうちに
彼女の吐き気はよくなってきました
吐き気のおこらない日が増えてきました
また、少しして
ぼくは
尋ねてみます
「感謝はみつかるようになりましたか?」
彼女は答えます
「いいえ、やっぱり、感謝はみつからなくて・・」
「感謝してほしいのに・・・。感謝してもらえなくて・・」
しばらく黙っています。
そして、ふと
顔をあげて
「そうだわ。自分からいってみたらいいのね・・」
「よく考えたら、私から、相手に感謝をいったことがなかったです。感謝してもらいたい、もらいたい、そればっかりで。自分から、いってみたら、もしかしたら、かわるかもしれないですね。わたし、やってみます」
それからしばらくして・・・
笑顔で診察室にはいってくる彼女の姿がありました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「感情」に意識をむける
「間」に意識をむける
それは、「主体性」を取り戻すこと
自分が自分の「主人公」にもどること
そこには、
尊厳があり
自分との出会いがあり
相手との出会いがあり
感謝があります
いくら探してもみつからなかった感謝
感謝はありました
それは、すぐそこにありました
これからは、
彼女は
自分自身が
「主人公」
となって
人生という航海を渡っていくことと思います。
BON VOYAGE
医療は門
だな