糖尿病専門外来はじまりました:

連載 第10回


Q: 糖尿病の治療とは?

3. 慢性症状の予防・改善

糖尿病の治療、血糖値をさげるのは、慢性症状の予防が目的です。血液の汚染状態が長くつづけば、つづくほど、血管の汚染・変化がおこります。血糖値をさげて、正常に近い状態を長期間維持して、血液の汚染状態を改善することが、治療の理由です。

薬物療法で、血糖値をさげてやることで、慢性症状の予防・改善につながるであろうという仮説があります。いくつかの臨床試験で、薬物療法で血糖値をさげることで、慢性症状の予防・発生の遅延化が得られることが報告されています。そのため、血糖値をさげる目的で薬物療法が広く行われています。