ピアサポーター養成講座「入門編」

ピアサポーター養成講座「入門編」最終日の講義。
それは、「ピアサポーターに求められるもの」でした。

そして、
「ピアとはなにか?なぜピアなのか?」
「ピアスピリッツとピアカウンセリングの8つの約束」
「ピアカウンセリングスキル」

を学んでこられた参加者の方たちに、「ピアに求められるもの」。

ピアが目指すもの、それは、尊厳。

現代社会、現代医療というプレートで暮らすひとりひとり。そのプレートは、強い不安、おそれ、孤独、不信、生きる意味の意味・価値の喪失、そして人間の尊厳性の喪失したプレートです。そして、物質的に外から満たすことに必死なプレート。けれども満たされることはありません。不安、不信、孤独、尊厳の喪失というコップが、水で満たされることはありません。どんなに外から満たしても、不安は消えないのです、不信・孤独、そして尊厳の喪失は消えないのです。

本当の安心、本当の幸せ、人と人との関係性の回復、尊厳性の回復が得られる、未来社会・医療、そして尊厳社会を創造する。それが、ピアが目指す目的地(ゴール)です。

目的地を目指す方向性。そこで、ピアサポーターに求められるもの。
それは、「援助者である」「ピアサポーターである」ということ。

自分が援助者になるのではなく、自分が理解者になるのでもなく、そして、自分がピアサポーターになるのではない。相手が、自分のことを援助者である、理解者である、そして、ピアサポーターである、と思ってもらうこと。

それでは、どうしたらいいのか?

判断基準、そして、観点固定。その壁を越えること。

医療とは対人関係。対人関係とは人と人が出会うこと。人と人は出会うとは、判断基準と判断基準が出会うことだとしたら・・。相手の苦しみを軽くする、なくする援助とは、相手の判断基準を援助すること。

それでは、どうやったら、相手の判断基準を援助することができるのか?

自分の判断基準を観る
相手の判断基準を観る
観点を変化・移動・運動させる、そして、観点の外にでる

これらを、対人援助スピリチュアル理論をベースに体験していきました。

ピアから広がる、本当の健康。ひとりの健康から、人間関係の健康。そして、地域の健康から、社会の健康。ピアが創る尊厳は、本当の健康社会、そして、尊厳社会を創っていきます。

皆さん、入門編から実践編に進んでいかれます。そして、ピアカウンセラーとして、尊厳社会をつくっていきます。

楽しみですね。