ネタ提供ありがとうございます。
Q.
海外ではお腹系のがん治療は放射線が
ポピュラーなのに対して、
日本では治療を開始するにあたり、
ほとんどのケースで
提案されるのは手術のみとなるのは
何故でしょうか?
鋭いなあ~ 笑
日本で手術療法をお勧めしがちなのは
いろんな理由が混在する。
① 日本人は手先が器用で、
手術療法を得意としているお国柄である。
② それに引き換え放射線治療医が圧倒的に少ない。
③ よってポピュラーな治療になっておらず
放射線療法そのものが
保険で適応になっていない場合もある。
・・・という理由もさりながら
① 放射線だけで治るがんも少ない。
特に「腺系」は効かないことが多い。
例えば子宮体がん、卵巣がん
効果があるのは扁平上皮癌である、子宮頸がん。
こちらは放射線が第一選択でも
おかしくはないです。
② いったん放射線を浴びせてしまうと
腸管がだんごのようにくっついてしまっており
いざ手術をしようとしても難しくなってしまう。
ゆえに、できるだけ病巣を先に取ろうと努力する。
③ 放射線療法後、何年も経っていろんな
臓器に穴が開いたり
放射線の影響による癒着で苦しむ人が出てくる。
④ 放射線を当てたことによる「がん」もありうる。
いわゆる二次がんですね。
という、しごくまっとうな理由もあります。
私が実感するのは「②いざ手術をしようとしても難しくなってしまう」ですかねー
放射線治療後、との情報を聞いたら戦意喪失。
心の底から「えー」と声が出る。
なんとか手術を回避できないかと思ってしまう。
難しいから。
その放射線治療後にも患者さんの人生は
続いてくはずなので
できるだけ後遺症がないほうがいいし
今後の人生のために
選択肢は広いほうがいい。
・・・「放射線療法をまだ、
人生で一度も受けていない」
このありがたみは
他に手段がなくなった時しか
実感はしないだろうが。
特にアメリカなんかは手術ができる医者と
放射線治療ができる医者の数が日本と逆転している。
自然と国内でできることをやろうぜ~ってなるため
日本では摘出可能な子宮頸がんの初期のものでも
なんとか放射線で治療しようとしてしまうと聞く。
(注:又聞きなので、真偽のほどは
定かではありません)
「がん」に対する私のイメージは「かび」と同じで
取れるもんなら取ってからだよカビキラー。
カビをすべてカビキラーだけで死滅させるのは
困難を極めるのと一緒で
がんも放射線治療だけでは根治は
なかなか難しいと思われます。
日本の医療はみんなが思うほど遅れてないし
なんなら世界の水準を超えているものもあったりするし
割とみんな器用よ?
しかもアクセスし放題、
こんなに恵まれた国も珍しいので
みんなで大事に守っていこう→国民皆保険制度、なのであります。