さてさて生理周期を合わせるべき検査は
① 子宮鏡検査
② 子宮卵管造影検査
③ 女性ホルモンなどの各種ホルモン検査
などが挙げられます。
他にもあるけど、ちっさいんで
その都度担当医の指示に従ってほしい。
まずは
①子宮鏡検査
生理の血が終わりかけの頃 生理7~10日目に
来てもらいます。
その頃が一番子宮内膜が薄くなっていて、
ポリープや筋腫がよく見えるんですな。
逆にエコーでは排卵日前後がよく見えるため
ポリープを疑ってエコー検査なら排卵日に受診、
子宮鏡検査なら生理7~10日目指定です。
②
子宮卵管造影検査も生理7~10日目でお願いすることが多いです。
排卵日近くなると、子宮内膜が厚くなりすぎて
両側の卵管口の通りが一時的に悪くなることもあるし
放射線をお腹に浴びせて写真を撮影するので
せっかく育った卵胞に浴びせたくないし。
いちお、私の病院では
1週間以内に造影剤のお腹の中の散らばりを検査するため
もう一回レントゲン撮影をするので、
子宮卵管造影検査の後は妊娠を控えるようにお願いしますが
紹介元によっては「やっちゃえ妊娠」てなとこもありますので気を遣う。
まあ、そのまま妊娠してもたいして影響はないと思うのですが
それでも生まれた赤ちゃんに何かあったら
「あの時私がレントゲン撮影したから・・・!?」とか
お母さんたち悩み苦しむでしょう?
そういったことも含めて「今周期はエッチすんな」と言うてます。
余計な苦悩はできるだけ削減。
③
女性ホルモンなどの検査も生理周期によって値が
大きく変化するので、いわゆる「基礎値」を調べるときは
生理5~7日目までに受診してもらいます。
今はやりの抗ミューラー管ホルモン(AMH)だけは
生理周期に左右されないのでいつでもOK。
現代日本、職業婦人はとても忙しいので
検査の計画もなかなか日程調整がめんどくさいのですが
せっかく検査するならちゃんとした状況で
信頼できる検査結果をもらえた方がいいので
ぜひぜひご協力いただければ・・・!
外来でごねにごね、日曜日に検査してよ~!と
発狂しているマダムをお見掛けすることもままありますが
アメリカ大統領以外はたいていなんとかなるもんです。
そしてジョー・バイデンは卵管造影検査しなくていい。当然
あなたの交渉相手は職場の上司であって
外来の看護師さんでもなければ警備のおっちゃんでもないので
押し問答しないように。
全部聞こえてるで。
あなたの頑張りとふんばりは
世界平和とお給料のために行われるべき。
健闘を祈る。