婦人科便り⑩ プレマリン | 婦人科備忘録

婦人科備忘録

ある婦人科医の独り言です

*注:時事は2017年11月のものです。

 

ミサイルおじさんがまた、新型らしいミサイルを日本の「排他的経済水域」に打ち込みましたね。

漁師さんたちのご迷惑はいかほどのものか。

かの王様は人にあたらなければいい、くらいに思っているのでしょうが、

本当に商売あがったりです。大体、ミサイル一本いくらかかると思っているのでしょう。

幼少時より、モノの値段を「チロルチョコ」換算する癖がついているため、

その想像上の膨大なチョコレートの量に怒りがさらに煽られます。

 

仲良くしている泌尿器科の先生が「12月になったら

アメリカとあの国の戦争が起こるらしいよ、国家機密だけど」

とお話しされていたのですが、この田舎の片隅にある病院の、

ちっちゃな飲み会にまで漏れる国家機密ってもはや機密でも何でもないのでは。

戦争が起これば一番割を食うのは一般市民。

どうせあの癖の強い大統領

(*注:当時、トランプさんが大統領だった)

もミサイルおじさんも、

無辜の民の命なんて真剣に考えていそうもないし

そんなおじさんたちのせめぎ合いやメンツのために

戦争なんて起こして欲しくないなあと思います。

 

 閑話休題。

 

 さて、私事ではありますが・・・

 

 ついに、ついに!あの薬を始めちゃいました~!

 更年期の切り札、プレマリンを!始めましたよ!

 今年の夏は恐れいていたとおり、やっぱり暑かったので、

 足が火照って眠れなくても気温が高いからなあ、ちぇっ。くらいに思っていたのですが、

 秋口になっても治らず。アイスノンを足に当てて寝る始末。

 

そこまできて初めて

「ん?・・・あたしっておかしい??」

と、気づくに至り。

 

恥ずかしながら、職場の後輩に頼んでプレマリンを処方してもらいましたよ~。

いや~効きますねプレマリン。

プレマリンは更年期の治療や卵巣機能不全(つまり卵巣から女性ホルモンが出ない)に対して処方される

一番身近な女性ホルモン剤です。楕円形で白い。ちょっと小さめ。

 

飲み始めて2~3週間で足の火照り、動悸・ちょっとした息切れが止まり、よく眠れるようになりました。

大体いつも墜落するみたいに眠れていたこのあたしが、

足の火照りくらいで眠れなくなるなんてどうかしてるぜ!

早く気がつけば良かった。気のせいか、化粧ののりもいいような気がします。

 更年期の治療には他に漢方薬もあるんですが、即効性はどうやらなさそう。西洋医学万歳

ほてりやのぼせには効くように思うのですが、こと「不眠」には全く無効。

睡眠薬を飲んでみたりもしましたが、ついぞ飲み慣れていないため、

飲んだ翌日は昼間も猛烈に眠い。眠気に戦いを挑み、気力を振り絞りなんとか頑張ってはみたものの、

一個人の気力には限界がありますので精魂尽き果て、

ちょっとお薬飲んで治るんだったらもういいと悟り、

始めたドーピングもといプレマリンはめきめきとその威力を発揮し、現在に至ります。

 

体調は万全。もしかしたら人生、今が一番元気かもしれない。

 

駆け出しの頃は更年期治療なんて全然かっこよくないぜと思っていましたが、

いやいやどうして、奥が深いよ。

ここまで来てようやくその奥義に触れた気がします。誰か褒めて欲しい。

そんなこんなで私の更年期指導は実体験をもとにかなり共感とサポートができると自負しています。

ホルモン剤なんて怖いよ、とか思っているおねえさま!

仲間よ!!皆で一緒に元気になりましょう。

 

*注:現在も更年期治療を続けていますが、今はプレマリンではなく

 貼り付け剤のエストラーナに変更しています。

 そのうち理由は記載していきます。