先日、生まれて初めて「財閥の御曹司」なるものに会いました。

日本では、戦後GHQによる「財閥解体」が行われたので、「花より男子の道明寺財閥」みたいな「同族経営で売上数十兆円」みたいのはほとんど存在していないと思います。
(売上数千億円~数兆円ぐらいの企業だったら、それこそ創業者一族の退陣で話題になっている「三洋電機」のような例外的に同族経営ってのはありますけど…。)

と言う事で、くだんの「御曹司」は韓国の財閥の二代目です。
年の頃は、30代前半、ちょっとハンサムで、日本語がぺらぺら、当然ながら高そうな服を身に着けています。(久しぶりに「カフス」している人を見た。)

「飛行機が遅れてしまってすいません…」と言いながら、ビジネス・ミーティングの席に着いた「御曹司」。

会議の最中のふとした会話。

「その業種で言いますと参入している企業は、財閥系では、『うち』と○○の2社ですね…。

かっこええ…。
自分で「財閥」って言っちゃうんだ…。

で、会議で配られたその「某財閥」の日本語版パンフレットをめくると、1ページ目に創業者である会長さんの写真が。
御曹司とは似ても似つかない、いかついおっさん顔

きっと、奥さん(おかあさん?)がきれいなんだろうなあ…と。

そう、成功した起業家は、地位と名声と莫大な資産を手に入れるので、ついでに「きれいな奥さん」も手に入れる可能性が高い。
だから、男の子が生まれると、二代目は「F4」のようにハンサムになる可能性も極めて高い。
(男の子はお母さんに似るって言うしね。)

例えば、画期的なネットサービスの「GyaO」を運営するU社。
二代目は、評判のハンサム。

宇野康秀さん


で、創業者の「先代」は、これ。

先代


これは、経営者だけではありません。

安倍晋三首相はこれ。




で、お父さんの故安倍晋太郎さんはこれ。




う~ん…、やっぱり二代目の方がハンサムな気がします。
もちろん、起業家でもサイバーエージェントの藤田さんやGMOの熊谷さんみたいに、ハンサムな経営者もいますけど。(熊谷さんはお父さんが実業家だったから、この仮説の意味では『二代目』かも)

でも、典型的な「創業者顔」というと、やっぱりソフトバンクの孫さんとか、ホリエモンとか、「ハンサム」とは言いがたいけど、「強い顔」ってかんじがします。

はてさて、今から十数年まえ、昭和天皇が崩御され、「大喪の礼」に各国の代表、使節が参列した時の事です。
延々と中継されるテレビの画面を見ながら、「一つの法則」に気付きました。

発展途上国ほど偉い人の夫人がきれい。

こんな事言っちゃいけませんが、アフリカ諸国の夫人は、みな若くて美しくて「モデル」と見まごうばかりです。
発展途上国ほど権力者は、国内における生活水準の格差を利用して「富」だけでなく「美」を手に入れる事ができます。
また、権力の象徴として、社交の場における「美」を必要とします。
日本でも鹿鳴館時代に、明治政府の要人たちが、美しい芸者さんをこぞって「お妾さん」にして、社交の場に登場させたのと同じです。

一方、ヨーロッパ先進諸国の夫人たちは、お世辞にも、あまり美人とは言えないかんじでした。

きっと、外見の美しさを凌駕する、知性や品格や優しさをお持ちなのでしょうし、先進国のエリートたちは外見の美しさより内面の素晴らしさを重視したのでしょう。

この法則は、「発展途上国ほど、首都にでかい噴水が多い。」にも通じる所があります。

そんでわたしが若い頃、同じ職場で働くコロンビア大卒のアメリカ人のにいちゃんと家で酒を飲みながら、職場の女の子の話になりました。

「○○って好みだな。」(わたし)

「え~!あいつ性格悪いじゃん。」(アメリカ人)

「でも、顔かわいいじゃん。」(わたし)

「本気でそんな事言っているの?軽蔑されるよ!」(アメリカ人)

普段は、バカな事を一緒にやっているアメリカ人のあんちゃんが、真顔で私を非難しているのを見て、
「アメリカのエリートに女性を顔で選ぶなんて言うと本気で軽蔑されるんだ。」と言う事をその時学びました。

今でも、大抵の日本人男性(けっこうなエリートでも)は、「きれいな女性がいい」もしくは「知性よりは外見重視」だったりするのではないでしょうか?
(当然わたしだって、その要素を全く否定できる自信はありません)

日本が精神的にも先進国になって、エリート男性が女性の内面を重視するようになれば、「F4」は生まれなくなるのでしょう。

と言うか、台湾や日本で「花より男子」が流行るのは、「アジアの後進性の証拠」なのかもしれません。
(金持ちでかっこよくて自分にだけ優しい男がいい、と思っている女性も同罪です。)