2020/9/17 午前9時00分. ハイビジョン特集 残照 フランス 芸術家の家(初回放送:2008年)老いた芸術家の老人ホーム、フランス国立芸術家の家。

 

 

私はこの番組を再放送で見た。

以下引用

ハイビジョン特集 残照 フランス 芸術家の家(初回放送:2008年)老いた芸術家の老人ホーム、フランス国立芸術家の家。そこで織りなす人間模様、かつての栄光への思い、互いに老いていく者同士のいたわりと愛をノーナレーションで描く。


画家・彫刻家・音楽家らが創作活動を行っている。18世紀の貴族の別荘を再利用した施設で、彼らは共同生活を送りながら、人生最後の優雅な時を過ごす。

以上NHK「プレミアムカフェ ハイビジョン特集」より

そして、

プレミアムカフェ ハイビジョン特集で放送されたものが映画となっ公開」された。

「残照 フランス芸術家の家」
劇場公開日 2010年2月8日

小橋亜希子監督によるドキュメンタリー作品。「NHK-BSドキュメンタリー・コレクション」というテレビ放送の番組を映画館で公開する企画のひとつとして上映された。

舞台は、フランスのパリ近郊。アーティストのための老人ホームで暮らす、年老いたアーティストたちの心情を、カメラは丁寧に浮き彫りにしてゆく。

18世紀の貴族の邸宅を改装したこの施設では、ピアニストや彫刻家、画家、アニメーター、グラフィックデザイナーたちが創作活動に勤しみながら共同生活を送っている。

彼らは、いずれも年老いたアーティストという点では共通しているが、その心の奥底はじつにさまざま。

過去の栄光を頼りにして死を望んだり、子どもや孫にないがしろにされて深く傷ついたり、作品が売れたことに狂喜乱舞したり、新たなパートナーとともに暮らそうとして施設を出ようと画策したり、「アーティスト」というカテゴリーには到底収まり切らない、愛や欲望、悲哀といった人間の基本的な心模様が画面から溢れ出ている。

たしかに特別な技能を持っているという意味でいえば、彼らは依然として超人的な「アーティスト」なのだろう。

けれども、身体機能の衰えとともに隠せなくなったその技能の綻びが、彼らの世俗的で人間的な部分をよりいっそう際立たせていたのも事実である(くたびれた爺さんたちに恋心を寄せる老婦人たちの眼には、文字どおり星が入っている!)。


この映像作品が教えているのは、いまも昔も、芸術はつねに世俗的な人間の営みのなかから生まれてきたのであり、美術と日常を峻別することじたいがきわめて不自然であるということだ。


 
だとすれば、美術と福祉、あるいは美術館と老人ホームを区別する境界線そのものが、制度的に作られたものにすぎないのであり、つまりは正当な根拠に乏しいということが明らかになる。

この芸術的な老人ホームは、もしかしたら日本の美術館にとっての未来像を先取りしているのかもしれない。

2010/02/08(月)(福住廉)

上記引用。



意図して観たわけではない、たまたま出会い、録画したいと思った。

勘は当たったようだ。

芸術家でなくても、誰にも訪れる老後生活。

身体の衰えは誰にでも来る。

この老人ホームにいる人達はまだ、創作活動をしている。

上記写真のようにピアニストであって、ホールで皆に毎日弾いて披露して、一人だけれども生徒を持って教えている人もいる。
 
或いは、歩けない、起きれない、と伏せたままの人もいる。

しかし、妹や友人が訪ねて来てくれて、(お互いに高齢者)久し振りのゆっくりとした時間を過ごすこともある。

中には、孫の誕生日のパーティーによ呼ばれなくなって、

「忘れられちゃったのね・・・。」

と、呟きながら石版画(リトグラフ)の原画を描く女性(74歳)もいた。

70代~80代の芸術家たちは食にも意見を堂々と述べる。

「大きい声では言えないけど、ここの食事は美味しくないのよ。」

と、たまにはレストランに出掛けたりするピアニスト。

そして、彼等はお洒落だ。

お洒落しているのではなく、普段がお洒落なのだろう。

長年身に付けたセンスのお洒落だ。

カラフルな老人たちの装いに、(風景に合った抑えた彩度だが色合いがいい)

「こんな風に歳を取りたい」

と、思った。

くすぶった色合いの装いではなく、そこも老化していない。

流石フランスとは言いたくない。

パリ郊外のこの建物から一歩出れば、日本程センスの良くない昭和のレトロを感じさせるお店なんてゴロゴロあるのがフランスだ。

空気や、建築物の色合いの中で暮らしてきた馴染んだ色なんだろう。
 
彫刻家、画家、アニメーター、ピアニスト等々いろんな人がいる老人ホームであるが、ぼんやりと座っている人達ではない。
 
 
 
過去の実績にも大きな自信を持っている。

老後の、理想かな?

でも、歳を取るのは寂しさが付き纏う・・・。
フランスの芸術家であっても。

 
ただ、残念なことがあった。

ここへの入所資格と財源のことだ。

資格をクリアーすると無料なのか、あるいは自費で賄える人が入れるのか、調べてみたが解らなかった。