また会ったな。
この降り止まない雨の中、ちゃんとサバイブしていたか。
まあいい。
今日は昨日の続きでこのMASCHINEという強敵をいかに自分の物にするかを話していく。
今日はこれだけでも完結していると言っても過言ではないMASCHINEに、さらに外から物理的な音をぶち込んでやろうと躍起になっているやつに朗報だ。
外からやってきた外部音源をしれっとMASCHINEの中で諜報(重宝)活動できる奥義を伝授するからホットミルクティーなど飲みながらしっかりと読破するんだ。
① まず外部音源を買ってこい。
まずはそこからだ。
ドラム音源でもシンセでも何でもいい。
金がないやつはvolcaシリーズとかおすすめだ。
とにかくUSBとかMIDI端子があるやつを買ってこい。
あとちゃんとオーディオケーブルとかUSBケーブルとかMIDIケーブルを買ってこい。
② MASCHINEのMIDIプリセットを手に入れろ
外部音源を手に入れたら次はプリセットの準備だ。
ぶっちゃけなくても設定すればパッドとかMIDIキーボードで音は出る。
だがこのプリセットのすごいところは、外部音源のパラメーターがMASCHINE上でコントロールできることだ。
これには流石のオレもぶったまげた。
ショックで神戸旧居留地ラスクを落としそうになった。
会社の後輩様、本当にありがとう。
https://support.native-instruments.com/hc/ja/articles/115001075809
このサイトの一番下にそいつは隠れている。
DLし、インストールまでは途中までを読んで自分でやるんだ。
③ オーディオインターフェースに外部音源をつなげ
準備した外部音源をちゃんとオーディオインターフェースにつなぐんだ。
MIDIだけというものはMASCHINEとつなぐんだ。
USBがついてりゃPCともつなぐんだぞ。
MIDIもUSBもどっちもあるというやつはUSBにしておけ。
そしてMASCHINEのプリファレンスで確実にMIDIinput、outputの設定をしておけ。
これはUSBをもった機器だけが設定することができる。
④ いよいよ本陣に突入する。
この画像を見ろ。
すごいだろう。ざっとこれだけの外部機器がサポートされている。
NIの社員は本当に外国の製品を諜報していることがよくわかる。
ちなみに今回はKORG monologueをフィーチャーしてみた。
そしてこのプリセットを自分が使うSOUNDへロードする。
するとこのようにMacroにmonologueのパラメーターが現れる!
何てことだ…
これでMASCHINEから外部物理音源の音色を操作することができる。
まるでダブルエージェントのような働きだ…
しかし一番右のPROGRAMには安易に触るな。
せっかく決めた音色が一瞬で隣のナンバーに変わってしまうから気をつけろ。
⑤ ロードしただけでは音は鳴らない。
MIDIプリセットをロードしただけで音が鳴ると思ったやつは風呂に入り直せ。
MIDIやオーディオのルーティングを設定しないとこいつらは言うことを聞いてはくれない。
それが21世紀初頭の現実だ。
まずプリファレンスで設定した外部機器のオーディオインプットと、プリセットをロードしたインプットを合わせてみろ。
試しに外部機器を演奏して音が出ればOKだ。
下の写真はTR-8を設定した時のものだ。
次にMIDIの設定だ。
インプットの方はとりあえずデフォルトにしとけば接続しているMIDI機器やMASCHINEで演奏できると思う。
問題はアウトプットだ。
アウトプットのMIDIはUSB接続の機器ならその機器のアウトプットを選ぶ。
MIDIケーブルでつないでいれば「MASCHINE Controller MK2output」とかだ。
そして次にMIDIチャンネル。
機器の方で指定したチャンネルに合わせる。
ドラム音源は大抵10だ。
そしてトランスポーズ。
ドラムマシンだと個別に設定が必要だ。
シンセだと特別に音程を調節したい時以外は必要ない。
TR-8だとなぜか全ての音が-24で音が出た。
CHだけなぜか-26だった。
これはぜひTR-8使いは覚えておいてほしい。
⑥ 音が出るか確かめてみよ
ここまでできたらもう目的地はすぐそこだ。
夢の外部委託業務がお前を待っている。
音が出なかったら迷わずオレかNIに頼るんだ。
⑦ 最後にもう一つだけ
例えばお前が完璧に外部機器を使いこなしてMIDIでパターンとか打ちまくって曲を完成させたとする。
しかし、その曲をエクスポートしてAIFFだかWAVにしようとしても外部音源はついてきてはくれないぞ。
MASCHINE ExpantionとかKOMPLETEとかソフトシンセとかサンプラーとかの音しか出てこない。
なぜなら外部音源だからだ。
オーディオデータ化されていない外部音源のMIDIデータなどエクスポートされるわけがない。
LogicとかStudio Oneとかでも同じことが起こるだろう。
だからお前が完璧に外部音源を使いこなしたとしても、次に必要になるのは結局DAWだ。
インターナルでMASCHINEの2mixを取り込んでもよし、パラアウトして個別に書き出してぷらぐいんとかで調節するのもありだ。
つまりMASCHINEはトラックをバキバキ作るのにはもってこいのツールだということを肝に命じて使っていけば必ずお前の腕や足になってくれるはずだ。
今日も長話が過ぎてしまった。
次回はパターンの打ち方などについて話したい。
え?昨日と話が違うって?
そんなことをいちいち気にしていたらこのジャングルでは生きていけないぞ。
じゃあまたな。