「SMASH.4」(6月25日、東京・新宿FACE)の追加対戦カードが発表され、AKIRAvs.児玉ユースケ、KUSHIDAvs.木高イサミの2試合が新たに決定。さらに、前回の「SMASH.3」でまさかの大ブレイクを果たしたキム・ナンプンの連続参戦も併せて決まった。

 ユニオンプロレスに現在所属し、大日本プロレスなどでも活躍中の木高イサミが、日本人選手では初挑戦となるワールドトライアウトで、KUSHIDAとの一騎打ちに臨む。このカードに関しては、先月28日に行なわれた大日本プロレス後楽園大会で木高が、「アマチュアの頃に高田道場の同期だったKUSHIDAとシングルがしたい」と、KUSHIDAとの対戦を熱望。さらに後日、木高はKUSHIDA戦の実現に向けて、なんとワールドトライアウト出場のエントリーを提出してきたことから、木高がこれまで残してきた実績と心意気を最大級に評価したTAJIRIが、木高の希望を叶える形でKUSHIDA戦をマッチメイクすることとなった。

 この日の会見には、一騎打ちが決定したKUSHIDAと木高が出席。まずは、熱望していたKUSHIDA戦が実現した木高が、「プロレス界に入ったらどこかで1回ぐらいは接点があるだろうと思ってはいたけど、まったく試合をする機会が無かったんで、それだったら自分で機会を作ったらいいんじゃないかと思ってトライアウトに応募しました」と改めてKUSHIDA戦にかける思いを語ると、KUSHIDAは「今回、木高選手から対戦したいということを聞きまして非常に光栄です。ありがとうございます」と返答。 しかし、その一方で、「いま僕は新日本のスーパージュニアに出させてもらって毎日必死に闘っている中で目指す道がはっきりと見えたので、木高選手の生き様が凶器を持ってきたりとかそういう部分で表現するなら僕はそれで構わないですけど、それに付き合う気はないですし、はたしてSMASHのリングにデスマッチアイテムを持って来る勇気があるのか?」とKUSHIDAが疑問を投げかかけると、これを受けた木高は「俺の生き様を見せるとなったらルール無用で」と、なんとノールールマッチを要求。すると、即座にKUSHIDAが「俺は構わない」と返答したため、TAJIRIは「じゃあ、そうしよう。男の生き様にルールは無用だよ」とこの一戦がルール無用の闘いとなることを承諾。 どんな闘いになるのかまったく予測がつかないノールールマッチの決定に、木高は「SMASHのお客さんはたぶん僕を見たことがないと思うから、(大会当日に)見てくれればわかります」と、静かなる闘志を燃やした。

 原点は同じなれど、ある日を境にして異なる道を歩んできたそれぞれの10年。6.25「SMASH.4」、別の方向へと向かっていた二つの道が、10年の時を経て今ふたたび交わる。

■「SMASH.4」
6月25日(金)東京・新宿FACE 開場18:00 開始19:00

【決定対戦カード】

<ワールドトライアウトマッチ>
KUSHIDA
木高イサミ

<シングルマッチ>
AKIRA
児玉ユースケ

【既報対戦カード】

<シングルマッチ>
朱里
華名

<6人タッグマッチ>
TAJIRI、大原はじめ、リン・バイロン
ヘイモ・ユーコンセルカ、スターク・アダー、ジェシカ・ラブ

【出場決定選手】

キム・ナンプン
抗議や街宣活動の影響で、上映の取りやめが相次いでいる米アカデミー賞受賞作で和歌山・太地町のイルカ漁を批判した米ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」の上映会が9日、都内のホールで行われた。

 上映後のシンポジウムには主演のリック・オバリーが特別出演し、「憲法21条に言論の自由が保障されている。日本人はこの映画を見る権利がある」と主張。上映会主催の月刊誌「創」の篠田博之編集長が「映画を見て、中止することが正しいのか考えてもらいたい」とあいさつした。

 同作は全国26館での公開が決まっていたが、東京や大阪で相次ぎ上映を取りやめ。会場の外には約20人の警察官が警戒にあたった。

アイドルグループ・AKB48が17枚目のシングルを歌う選抜メンバー21人を決める第2回総選挙開票イベント「母さんに誓って、ガチです」が9日、都内で開催され、中間発表2位の大島優子(21)が約3万1千票を獲得して逆転での“トップ当選”。前回の総選挙から今回の中間発表でも1位を堅持してきた前田敦子(18)は約600票差の2位。“新エース”の座についた大島は大粒の涙をこぼしながら「AKB48が日本一のアイドルグループとして輝いていけるように努めてまいります」とセンターとしての第一声を上げた。
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 「(これからは私に)ついてきてください!!」‐。AKB48、SKE48、研究生の合わせて104人の頂点に立った“新エース”大島が言い切った。アイドルの常識にとらわれず顔芸を得意とするなど、その親しみやすさがファンの圧倒的支持を集め、前回票数の約10倍となる約3万1000票という数字につなげてみせた。
 40位から上位への順位発表。残り2人となった時、“ライバル”前田の名が先に読み上げられた。“政権交代”が確定すると、会場はおろか全国29館43スクリーンの映画館での同時生中継で見守っていた1万2千人からも大きなどよめきが上がった。
 ファンのバックアップに大島は「…ウソのようです。こんな光栄なことはありません」とうれし涙。NHK大河ドラマに出演するなど、正統派アイドルの道を歩む前田を、最後の最後で逆転し、「いつも2位の大島優子をやってきて、今年は(順位が)下がると思っていました」と振り返った。
 2回目となる総選挙は、17枚目のシングル(8月18日発売)の選抜メンバーを決めるファン投票。上位21人がCDジャケットやPVに出演でき、ファンは投票券のついた最新シングル「ポニーテールとシュシュ」を競うように購入した。
 “大人買い”する熱烈ファンも現れ、同曲の出荷枚数は65万枚に達した。一部ファンには約700票分に相当する108万円分のCDを共同購買し、そのレシートを公開する過熱ぶり。組織票合戦も繰り広げられたとあって、集計には弁護士が立ち会い、総合プロデューサーの秋元康氏(54)にも明かされない厳重ぶりだった。