本日も雀休日。

明日の為のその1、『ゆっくり眠るべし』である。
週末さえ乗り越えてしまえば、後はまた来週ゆっくり麻雀を打てるだろうと考えている。

何と言っても、仕事で稼がなければならない重圧感は、サラリーマン時代より強い。
残念ながら今月の売上に間に合わなかったが、来月3ヵ月分の売上があるからといって、毎月給料はもらえない。
売上が間に合わない=その月の収入は0である。

もちろん、多少の貯えはあるので、0でも生活は出来るのだが(笑)、そういう自分に対する甘えを持ってしまうと、ついつい先延ばしとなり、結局年間の総売上に響いてしまう。
今月の経費は、今月で稼がなければならないのである。


さて、そんなワケで、本日は趣向を変えた第2段。


麻雀、特にフリー麻雀において、一番嬉しい事は何か?と聞かれると、人それぞれではあるが、最近『裏ドラ3枚』というのを結構よく見かける。
フリー麻雀に於いては、現在殆どのお店で、リーチ→裏ドラ=『ご祝儀』となるからであろう。
しかも、この『ご祝儀』が、麻雀における純粋たる収支を遥かに凌ぐ破壊力を持っている。
麻雀に負けたがご祝儀で勝った、などというのはそれ程珍しくもない。


赤ドラについては、ご祝儀有り・無し(ネット麻雀など)で扱いが変わってしまう為、今回は控えるが、裏ドラについては、ご祝儀の有無に関係なく、乗っていれば嬉しいものである。
また、裏ドラに期待してリーチを打たれる方も少なくないだろう。

なので、裏ドラについて、少し話してみたい。


まず、『裏ドラ期待値』の高い手・低い手とは、どういうものか?を整理したい。

最も裏ドラ期待値が高い手は

牌姿a
東 カン一一一一 カン三三三三 カン五五五五 カン七七七七

である(笑)。
裏ドラ表示牌というモノを考えると、
『連続した数字の無いカンツ』
が最も期待値が高い。

え?と思われる方もいらっしゃるだろうが、平和型

牌姿b
一二三四五六七八九①②③④④

例えばこの形は、『少なくとも1枚は裏がいる』確率が高いだけであって、『裏ドラ期待値』は低いのである。
1牌も殺されていない牌は⑨しかなく、乗っても最高2枚であり、期待値自体は低い。

この『差』をまず、良く認識して欲しい。


現実的に、牌姿aの様な手はまず無い(笑)ので、もう少し現実的な牌姿を作ってみたい。

牌姿c
一一三三五五八八②②赤⑤⑨⑨

牌姿d
一一二二八八九九赤⑤⑧⑧⑨⑨


どちらも赤⑤待ちの七対子タンキ待ちである。
一見、同じ様な牌姿ではあるが、決定的に違うのは、『裏ドラ期待値』である。
牌姿cは、『連続形』が無い為、裏ドラが乗りやすいのに対し、牌姿dは、『連続形』が4つもある。

何でもカンでもリーチをする私でも、『裏ドラ』という観点のみで考えた場合、牌姿cではリーチを打っても牌姿dではリーチを打たない。
赤タンキ待ちという、極めて不利な状態であるのに、牌姿dは『裏ドラ期待値が低い』為である。


そう考えると、少しでも裏ドラを乗せるべく『努力』は出来そうである。


牌姿e
一一三三五五八八②②東東西北

西と北、どちらのタンキ待ちを選択すべきか?といえば、西となる。
もちろん、実戦では、場に南が何牌切れているか?を確かめる必要がある。
まさか、南が既に4牌打たれているにも関わらず、打北リーチをしてはいけない。
既に西の裏ドラ確率は0である。


牌姿f
三四五七八九①①④⑤⑨⑨45

①か⑨のどちらかの対子を落とせば、345の平和・三色のイーシャンテンになる。
どちらの対子を落とすべきか?と考えれば、答えは明白、打①である。
同様に⑧が4枚切れていれば、答えは変わる。


牌姿g
四五六七③④⑤⑦⑧22 カン三三三三

言わずもがなの打四リーチである。


もう大体ご理解頂けたと思うが、では、こんなケースではいかがだろうか?

オーラス・西家・9巡目・ドラ北
トップ目南家と3300点差の2着

牌姿h
一二三四四五六④⑤⑨⑨678

こんな手でテンパイをした。
一応、リーチを打てばツモで逆転だが、出アガリだと南家直撃以外では裏ドラ期待となってしまう。
ダマにしても、打点アップとして期待出来るモノは各赤への入れ替えのみとなるので、ここは即リーチを打つべきである。

一見、打一と打四に差はない様に見えるが、ここは打四としなければならない。
『少なくとも1枚の裏』を乗せる為には、1種類でも多くなる選択をすべきである。

一二三四五六④⑤⑨⑨678

二三四四五六④⑤⑨⑨678

無意識的に打一としてしまう方は要注意。
東家から出アガり、裏ドラ表示牌が九であった場合、それは運で負けたのではなく、実力で負けてしまったのである。


同じ条件で

牌姿i
②③④④⑤⑤⑥4578999

牌姿j
三四五六九九①②③⑥⑦⑧45


何を打つべきか?
考えてみてはいかがでしょうか?