問1
二五八②③④⑦⑧⑨34588

正解:打五


最もテンパイチャンスが多い選択は、意外にも五を打つ事なのです。
打牌候補は、二・五・八の3種類ですので、実際に数えてみます。

打二
五八②③④⑦⑧⑨34588

テンパイに必要な牌

三四五六七八九8

8種類・28牌


打五
二八②③④⑦⑧⑨34588

テンパイに必要な牌

一二三四六七八九8

9種類・32牌


打八
二五②③④⑦⑧⑨34588

テンパイに必要な牌

一二三四五六七8

8種類・28牌


打二と打八は全く同じ牌数となりました。
これは、どちらも『端から2番目の牌』なので、役割としては大差ありません。
なので、ここでは同等としておきます。


では、一番テンパイしやすい打五は、常に正解となるか?と言えば、そうではありません。

・打二
五八②③④⑦⑧⑨34588

テンパイ時にリャンメンテンパイとなるツモが
四・六・七
と3種類あるのに対し、

・打五
ニ八②③④⑦⑧⑨34588

テンパイ時にリャンメンテンパイとなるツモは
三・七
の2種類しかありません。

麻雀は、基本的にアガリまでの勝負ですから、テンパイ時点でなるべく好形(リャンメンテンパイ以上)となる様に打つ方が有利です。

なので、実戦で『アガリに向かう時』は、打二か打八が正解と言えます。


しかし、もし、これが東1局の15巡目だとしたら、どうでしょう?
残り2~3巡でここから『アガリに向かう』選択は、現実的に厳しいでしょう。
ここから有効牌をツモり、なおかつ、アガリ牌までとなるワケですから。

すると、一昨日のブログで紹介した様に、『テンパイを目指して最低2500点をゲットする』選択に切り替えるべきです。
つまり、打五が正解となります。


何となく、普段打二や打八をしてませんか?
最も手広い選択を、形を見ただけで一瞬で解れば、あとは河を見渡して、切れ具合と相談すれば、自ずと正解が導き出せるのです。
これが『状況次第の何切る?』です。
まさか、同卓者全員を待たせて、『何が一番手広くて何牌残っているか?』なんて毎回数えるワケにはいかないですからね(笑)。
状況を加味しない、最も手広くなる受けが解っていればこそ、状況次第の打牌を選択出来るのです。


『最も手広いのは打五』



・しかし、巡目が早く、アガリに向えるなら打二か打八の方が有利

・巡目が深く、テンパイを取るのを優先したければ、打五が有利


これが実際の正解です。