暖かく穏やかな休日となった本日の打荘数=16。

楽しく過ごせた方もいらっしゃるであろうが、折角の休日も凄惨な事故・悲痛なニュースを目にすると、とても心が痛くなる。
どんなに嬉しい・楽しい出来事も、全ては安全・健康が前提でしか成り立たない。
その安全や健康は、全てが自分の努力のみでは守られない為、無事に1日過ごせた事に感謝をしたいと改めて感じる。
人生『上り坂』・『下り坂』、この坂を一喜一憂しながら歩いていられる内は幸せである。
突然出現する『まさか』の坂だけには遭遇しない事を祈りたい。


さて、本日も『ホーム』にて。
連休中という事もあり、集まっているお客さんは年配の方ばかりである。
恐らくお子さんは既に自分の家庭を持ち、連れ合いは連れ合いで余暇を楽しんでいらっしゃるのであろう。
新規でフリーに来店された方も、年配の方である。
そして、そんな年配の方でも、新規の方と同卓するのは何故か私の役目(笑)。
ちょうど空きがなく、メンバーさん3入りでは卓を立てないお店である為、半荘終了で私が一旦卓を抜け、私の席にメンバーさんが入り、新たな卓で新規の方とメンバーさん2名で卓を立てる事になった。
まるで私は裏メンバーの様である(笑)。

この新規の方、『下町江戸っ子』という言葉がピタリと合うイメージである。
私も『下町江戸っ子育ち』である為、こういうハッキリした方は大好きだ。

私が親番で

三四②③④赤⑤⑤⑦⑧⑨234

リーチで二をツモり、6000-500円通しをアガると、
「おっ?イキだねぇ~高め満貫をツモってハネ満かい?」
なんて言われ、もしかして下町の方では?と思い、尋ねてみたのである。
すると、何と、昔は私の生まれた町からすぐ近くに住んでいたらしく、私が小さい頃に遊んでいた公園を造成したのは、この方の会社だったらしい。
小さいながらも地元ではかなり有名な公園で、休みの日に遊びに行けば、数えきれない程の子供がいた。
その公園によく来た紙芝居屋のおやっさんの話、近くの銭湯のおやっさんの話、焼鳥屋のおかみさんの話、たい焼き・大判焼き屋のお婆ちゃんの話、パン屋のクソオヤジの話(笑)、私の知っている事は何でもご存じである。
とても親近感が湧いてしまい、楽しく打つ事が出来た。

トップ私と2着新規の方と、8000点差で迎えたオーラス北家・8巡目・ドラ九。

二三九九九赤⑤⑤⑦⑧⑨西西西

役は無いが、ドラ3枚に赤1枚使っている。
ダマでも良いが、萬子の下は場に安く、前に出てくれば出そうな牌である。
出アガリ満貫差ではあるが、ドラを4枚抱えているし、リーチに出た。

10巡目、下家メンバーさんが追い掛けリーチ。
11巡目、下家メンバーさんの一発目は赤5。
対面の新規の方は、少考の後、『チー』して打7。

■■■■■■■■■■ 赤546

次巡、下家メンバーさんのツモ九。
カン出来るドラを喰い流された(汗)。
ところが、これをさらにすかさず『チー』して打5。

■■■■■■■ チー九七八 チー赤546。

役牌か?と思ったが、ツモ切り中を挟んだ2巡後、新規の方が四でツモ。

一一一二三五六 チー九七八 チー赤546

一通赤ドラの1000-2000でツモあがった。

チーする前は

一一一二三五六七八4567

こんな手広いくっつきイーシャンテンのハズである。
ここから赤5をチーして一通に向かい、九をチー、四でツモあがりとは・・

考えてみれば、確かにここから門前で手を進めると、くっつき方次第では、リーチでツモor私に直撃+裏条件と、とても厳しい。
どうせ結局ドラの九が必要ならば、目の前の赤に食い付いて、他家からの見逃しが出来る様にしておくのは、好判断なのかもしれない。
結果的には、最初の赤5チーが無ければ九は私がツモっており、当然カンしていただろう。
そして、その2巡後に四をツモり、裏1枚で倍満だったハズだが、そのドラを喰い流され、私のアガリ牌まで喰い取られている。

そして、点数も同点となり、起家の新規の方に捲られてしまった。

あまりの若い仕掛けと電光石火に、私は

「いなせだねぇ~(笑)」

と言って点棒と祝儀を渡すと、

「ありがとよっ!」

とニコニコしながらトップの賞金を手にしたのである。