忘れもしない、私が初めて受け持ちになった患者さん。
70代後半。男性。
病名、労作性狭心症。
入院時から退院まで
ずっと頭にバンダナを巻いていて
なんとも独特な雰囲気
なんだか難しい顔してるし。
カテーテル検査からのステント治療の流れで
入院してきたから、
拙いながらもクリティカルパスで
一所懸命説明するもなんだか反応薄い
おそらく、今思うと相手も初入院だから
緊張していたんだよね。
なんだかんだその時は夜勤してなくて、
ずっと日勤でいるから
その患者さんのところに通ううち、
冗談も出てきて、
採血しても
「上手い!痛くない」と褒めてくれたり(痛くないはずないよ…ヘタクソな新人だものもしや、これも彼なりのユーモア?)
なかなか心優しい方だったのでした。
そして、彼が退院して1週間ほど経つ頃、
その方からのハガキが病棟に届きました!
「この節は、初めての入院ながら、先生、師長さんを始め、看護師のみなさま、
そして僕の担当の〇〇様
(あ、私の本名ですね)
大変お世話になりました。
ひたすら感謝です」みたいなね。
師長さん「こんなの来てたよ〜良かったね
ハイ。」と、ハガキをくれました。
しかし、読み進めてみると…
最後の一行…
リストバンドは自宅で切り落としました。
…ん?
師長さんと目が合いました。
濡れ衣です!私退院の日は休みでしたから!
リストバンド外すの忘れたりしてませんから!
そう弁明するのに必死な
嬉しいけど、ドキッとさせられた
受け持ち患者さんからのハガキでした