四国の霊場を巡りながら
ここだけは、行っておきたい
と、思う札所が何カ所かあり、その一つが十夜ヶ橋(とよがはし)です。
お遍路さんは橋の上では金剛杖をつきません。
それは、お大師さまを橋の上から杖で突くという失礼なことがないように。
またお休み中のお大師さまを起こしてしまってはいけない。
という思いから起こったものです。
そんな縁起のある十夜ヶ橋です
今年の西日本豪雨で、この十夜ヶ橋に水害があったことを
知った時はとても心が痛みました。
到着するなり目を疑う張り紙が・・・
何と寺務所のこの位置まで水位が上がったと・・・
暫く絶句でした。
皆さん、本当にご無事で良かったです。
本堂
国道に沿うようにひっそり佇む永徳寺さんです。
開山 弘法大師
御本尊 弥勒菩薩
あと1センチの所まで水位が上がった御本尊 弥勒菩薩像。
何とも言えない気持ちでした。
当時の事を思うと胸がしめつけられます。。。
勤行を終え
本堂であるものを発見。
御加持ふとん
病気平癒・身体健康の護摩祈祷されたおふとんです。(枕くらいの大きさです)
父と義父母用にと授与頂きました
御加持ふとんは沢山ありましたが、全て柄が違いました。
大師堂
大師堂もかなりの高さまで水位が・・・
なで大師像
修行大師像
境内を散策し、十夜ヶ橋へ
この橋の下に見えるところで弘法さまが御野宿されました。
ここで
「ゆきなやむ浮世の人を渡さずば
一夜も十夜(とよ)の橋と思ほゆ」と
詩を詠まれています。
※迷い悩みの世界にいる我々衆生を速やかに常楽の彼岸に至らしめるためには
どうしたらよいだろうかと思い悩んでいると、一晩が十日の夜ほど長く感じた。
歩き遍路さんの間では野宿のメッカだと聞いています。
私達がここに居るだけで鯉が
鯉のエサが置かれてあるのでコップに1杯購入
お休みされている大師像の上から鳩もこちらをガン見
弘法さま、被災された永徳寺さんに想いを馳せる巡礼となりました。
十夜ヶ橋 永徳寺の御朱印
大きい散華は復興義援金をお納めさせて頂いたおしるしに頂きました。
十夜ヶ橋
最寄り:四国八十八ヵ所の43番札所 明石寺
この後は別格9番札所 文殊院へ向かいます。
別格7番札所 出石寺はこちらからどうぞ。
いつもご訪問ありがとうございます
今日も素敵な一日をお過ごし下さい