嵯峨天皇が
都の大飢饉から疫病が流行り大層お嘆きされ、
弘法さまのお勧めで納められた「般若心経」が
60年に一度、戊戌の年に御開封されると知り
時期を待って参拝してきました
(御開封法会期間は11月30日まで。
期間中、休止日や混雑日もありますので要確認です。 HPはこちら。)
多くの方が記事にされていますが、
お付き合い下さいませ
明智門
大覚寺開山
貞観18年(876) 嵯峨天皇 皇孫 恒寂入道親王
嵯峨天皇ご成婚の新室である離宮が前身であり、
旧嵯峨御所大覚寺。
門跡寺院です。
門跡寺院は庭園、お堂、全てが雅に溢れています
受付早々にんまり
受付時、秘鍵大師(弘法大師)お守りを頂けます
この御影は御影堂の弘法さまのお姿そのものなので
とても気に入っています
大覚寺は順路の最初から最後まで
廻廊で繋がっています。
最初に訪れた建物の中では
嵯峨御流の生花の紹介コーナーがありました。
我が家も嵯峨御流なので嬉しくなりました
5年前の我が家の法事の床の間。
嵯峨御流、白菊だけのお流儀。
これは師範である父の従弟のおじさんにいけて頂きました。
ちょいちょいっと2分くらいでいけられましたが、
私がいけるとこうはいきません
熟練の技です
嵯峨天皇が大沢池(お庭)の菊を手折り、
殿上の花瓶に挿されたのが
嵯峨御流の始まりなんだそうです
順路は正寝殿へ
何とも雅な
そしてお庭も・・・
正寝殿を宸殿側より
霊明殿を臨みながら
60年に一度その封印が解かれた勅封心経殿へ・・・
吉祥結びの五色紐
ここを通るだけでもご利益ありそうです
塗香で身を清め
般若心経の最後の一節
ぎゃーてぃぎゃーてぃ・・・・そわか を繰り返し唱えながら中へ。
薬師如来さまにご挨拶し、
嵯峨天皇勅封の「般若心経」を拝観
驚いたのは金の文字だということ。
目の覚めるようなブルーの紙に御宸筆された般若心経。
上半分は殆どかすれて文字は見えませんが
下半分、
万民への想いを込められた文字がはっきりと確認できました
下からのライトアップがあったのか、
神々しくて光輝いていましたよ
この勅封般若心経そのものに大変霊験があり、
実際に煎じて飲まれたというお話をされていました。
だから文字が消えているのですね。
この目で拝見する事が出来ただけでも有り難いです
ちょうどお昼時に参拝しましたので空いていました。
順路通りに進みます。
そうそう、霊宝館で歴代天皇数名と、皇室の方の写経が展示されていました。
歴代天皇さまのお筆は大変力強いものでした。
その中でも私は嵯峨天皇の般若心経に心打たれます
一文字一文字に優しさというか温かみというか、
慈悲深さが溢れる文字でした
何だかポーッとして色々と写真撮れてません
いきなり五大堂の舞台
この大沢池で嵯峨天皇が菊を・・・
ここから五社明神、心経宝塔と見えましたが、
おじさんの葬儀に列席したばかりなので今回は見送りました。
また改めて参拝したいと思います
こちら五大堂
御本尊はもちろん五大明王。
そしてその五大明王の御前は写経道場になっています。
数人の方が写経されていました。
私はいつも持ち歩いている写経を奉納させて頂きました。
般若心経について過去に書いた記事があります。
よかったらご覧ください
大覚寺で目にした「般若心経秘鍵」書籍(6000円)がありましたが、
その「秘鍵」についても少し触れています。
こちらは宸殿
うぐいす張りとなっている廊下・広縁
敵の侵入を知らせる為、歩くと床がきしんで音が出るようになっています。
きゅっきゅっと音がしますよ
正面にはお庭と勅使門が見え
左手には五大堂が見えます。 しばらくここでまったり
嵯峨天皇のお心に触れる参拝が出来ました
大覚寺で頂いた御朱印
全て書置きで対応されていました。
この後、清凉寺までもどり、
法然上人霊場の二尊院、法然寺へと向かいます。
いつもご訪問ありがとうございます。
10月も残りわずかとなりました。
素敵な11月を迎えられます様に
大覚寺