【社会学的考察】 宅急便の普及が、楽天の成長を支えている | 吉祥寺の一番役立つ税理士事務所で働くB型人間のブログ

【社会学的考察】 宅急便の普及が、楽天の成長を支えている

吉祥寺で一番役に立つ税理士事務所で働く常松です。


世の中のあらゆることが繋がっていることを考察することが私は好きです。


ビジネスマインドを鍛えるうえでよいトレーニングになります。


ネットビジネスを研究するなら、「楽天」がなぜ成功しているのかは興味深いテーマです。


楽天の成功モデルは、「宅急便」と「インターネット」の普及が前提条件でした。


「宅急便」ができる前は、離れた個人宅への商品の配達はできませんでしたが、今では日本中に手軽に商品を好きな時間に配達することができます。


この社会的インフラが整備されているからこそ、「楽天」の加盟店は商品を流通させることができるのです。


私の知り合いの女性は、インドネシアでバンブー家具を企画・製造して、コンテナで海上輸送し、保管と出庫作業を倉庫業者に委託してネット販売専門店を「楽天」に開いています。


もし宅急便がなければ、不特定の最終消費者に商品を届けることができないので、きっと事業を始めることはできなかったでしょう。


つまり「楽天」がどんなに便利なショッピングシステムを提供したとしても、「宅急便」がなければ成り立たない構造的欠陥をもっているのです。


その証拠に、「宅急便」ネットワークが未発達の外国では事業を展開できていません。「google」「yahoo」は商品の流通を伴わないネットビジネスなので、インターネット網の整備が進めば世界中に広がる可能性があるのとは対照的です。


経営者・起業家の皆さんは、自分の事業を発展・拡大させていくうえで必要となる社会的条件についてもよく検討することが大切ですね。