今回の手術の流れとしては、


腫瘍に栄養を送り込んでいる大きな血管の
血流を止める
(腫瘍を取る際の大量出血を防ぐ)


                ↓


腫瘍摘出手術


だった。


摘出手術の前日にカテーテル。


足の付け根からカテーテルを入れて
腫瘍の所まで持って行き、ボンドのようなもので
血流を止める。



午前中に終わるような軽い手術だったので
母のみ立会い。

私は軽いと思っていたけれど、母からしたら
手術は手術。
心配だったろうな。


私は担当医に、あの…カテーテルて全身麻酔じゃ
ないですよね…?
怖いんで眠らせてもらえません?
と言った。


すると、吸引で眠る薬を入れてくれた。



眠っていたのだが、身体が緊張状態だったのだろう。
普通の人なら眠り続けるはずなのに、
起きてしまった。

すると医師たちのやり取り。



「ちょっと待ってちょっと待って!
じゃあこれはどこにいったん?
ん?どゆこと??あれはどこにいったん?」




いやーーー!!ちょっと待てーい!!
こっちがちょっと待ていじゃーい!
カテーテル手術にだってリスクはある。


血流を止めたボンドのような接着剤が
何らかの形でとんでしまって、
他の血管を詰まらせて脳梗塞を引き起こす。


とか、何か色々リスクの話されてたから
手術失敗されたんか?聞きたくないわ状態。


ちょっと待ってみたけど、
その話が終わりそうになく、
聞きたくないから恐る恐る声を出してみる。


あの〜すみません…もう一度寝かせてくれませんか?


医師と看護師がびっくり!


「あれー?起きちゃったん?ごめんな〜。
もう薬全部入ってるからこれ以上は
入れられへんねん〜!この薬、後1時間は眠るはずやねんけどなあ?切れちゃった?
もう終わるねん〜!もう終わるからちょっと待って〜!」


仕方ないので待つ。



「あっ!オッケーオッケー!意味わかった!!
そーゆうことね!」


担当医、カテーテルの得意な先生の説明が
理解出来た模様。


「ごめん◯◯さん〜!不安にさせちゃったね!
カテーテル手術、ちゃんとうまくいったから
大丈夫だよ〜!今からカテーテル抜くね〜!」


そう担当医が言い、カテーテルの先生が抜く。


痛かったー何か一瞬痛かったわー!
ズボッ!て足の付け根から太いものが
抜けてく感じ。


手術室を出ると母が。

言われていた時間より長かったので
何かあったかと思って気が気でなかったらしい。


カテーテルの先生がゆっくり丁寧に
仕事する人なので、いつも言ってる時間より
長くなるらしい。
(ほなら最初から長めにゆーといてくれるか)


今日はちょろいもんやったなーとは思ったけど
途中から頭がガンガンしだす。

そしたら、段々、あれ?カテーテル失敗してんちゃん?
脳梗塞じゃないよな?
えっマジ信用出来ねえ。

と思い始める。


担当医が調子どうー?と言いに来たので
頭がかち割れそうに痛いですと言う。

「えっ!?かち割れそう!?何でやろ?
腫瘍への血流止めたから
脳にはいいことしてるのよ〜?
カテーテルはちゃんと成功してるから
安心してね〜!」


終始こんな感じの先生。


信用していいんか?と思いながらも
何時間かしたら、頭痛はすっかり無くなった。
頭かち割れそうに痛かったけどな。


その日はそれで終了。



明日が手術本番。