おはこんばんちわ、mikiです。






ようやくバレンタインが終わりました……(ぐったり)



毎年この時期になると思うのだけど、何で直前にならなきゃ買いに来ないんでしょうねぇ。
2月初めくらいの、まだ品揃えに余裕がある時はいいんだけど
バレンタイン直前の週末~当日前夜にかけての混雑&狂乱っぷりといったらもう;


基本対面接客なので、みんな自分のお会計をやって欲しくてあちこちで揉めるし、
売り手側も誰を接客してたか分かんなくなって探し回るし、
終いにゃ手ごろな価格帯のチョコが売り切れてると店員にぶち切れる御仁まで現れたり……


そんな事がないようにもっと早く用意しろと喉元まで出かかったのを何度飲み込んだか。
そんでもって何度バックヤードで呪いかけたか……(ぶつぶつ)


ぼちぼち呪いが効いてくる頃なので、先日あたしに「お客様に売る気あるのか!?」とかほざいた方は
今頃、満員電車でおっさんに挟まれて加齢臭まみれになってると思います。
(嫌すぎる)



でもしかし、時代は変わったというかなんと言うか…
いまどきのラインナップって、明らかに男性にあげることを想定してなかったりするもんなんですね。


たとえば、こんなのとか。



きっちりと目分量、しっかりと大雑把


(閉店後にもらった、ぶっちゃけ売れ残り←)



色とかデザインとか、絶対に女性がターゲットなんですよねぇ。
友チョコとしてもらう分には嬉しいけど、それでも価格帯やボリュームは
もうちょっと考えたほうがいいと思う……


※↑は1,000円。いちばん売れ残りやすい。
(義理には高すぎるし、本命として1人に渡すには量が多すぎる)


そんなわけで、今年最初のかき入れ時……もとい、修羅場が終わったところで


大量生産品とは一線を画した今月のケーキ・2月のエスペランツァでございます。




きっちりと目分量、しっかりと大雑把


エスペランツァ(esperanza)とはイタリア語で「希望」という意味でございます。
ケーキの名前に困ったら外国語に逃げるの、どうにかなりませんかねぇ……。
(前例:6月)


投稿当初からコメントやツイートで賞賛の言葉をいただき、内心ほっとしてます。
ボックスケーキのアイデアを使わせてもらったcozikiさんには宣伝もいただいたしね。




きっちりと目分量、しっかりと大雑把


大きいイベントがある月(10月、12月など)のケーキは出来るだけ
イベントのイメージを避けるような構成・デザインにしているのですが、
このケーキはクッキー生地にココアを使ってたり、プラスチックチョコを作ったりで
割とバレンタインっぽくもありますw


実際は転写シートで作るリボンの色を目立たせるために、箱の色をホワイトチョコが映える
ココア色にしただけだし、成形の容易さと見栄え第一に考えた結果が
プラスチックチョコで作るバラだったってだけなんですけどね。
(身も蓋もない……)


プラスチックチョコのバラは前述のcozikiさんやSEAKさんも作ってあるので(微妙に工程が違う)
そちらも参考になさってください。
(どの動画で作ってるかは各自探してくださいw)


……そーいやプラスチックチョコ、まだ少し残ってんだけど
何か使い道ありますかねぇ?



それでは、作り方でーす。





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アーモンド生地(15cm×15cm 1台)


アーモンドプードル  80g
無塩バター       80g
卵(全卵)        80g
砂糖           50g




クッキー生地(ボックス1台分)



無塩バター     100g
砂糖         70g
卵黄         2個分
薄力粉        160g
製菓用ココア    30g




ベリーのゼリー



冷凍ベリーミックス   カップ3
砂糖          大さじ6
レモン汁        大さじ3
ゼラチン        4.5g(板だと3枚)
(凝固成分補強のためなので、もしかしたら要らないかもしれない)




チョコレートリボン



ホワイトチョコ   適量
転写シート    下記記載分


※2×6cm     4本 (ボックス側面)
 2×5.5cm     2本 (  〃 上部・長)
 2×7.5cm     2本 (  〃 上部・短)
 2×10cm     16本(リボン用 ※動画と同量)


※リボンのパーツはもっと多くてもいい




デコレーション



チョコペン・アラザン
いちご・ミントの葉・キャラメルシロップ・抹茶チョコ 各適量





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(アーモンド生地)



①室温に置いたバターを練り、砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜる。


②溶いた卵を数回に分けて①に加え、その都度しっかり混ぜる。


③分離しないように混ぜきったら、アーモンドプードルをふるいながら入れ、
 さっくりと混ぜ合わせる。


④混ざったら15×15の型(無ければ牛乳パックで作るべし!)に流しいれ、
 170℃のオーブンで25分。




(クッキー生地) ※ボックス作成まで



①室温に置いたバターを練り、砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜる。


②卵黄を加えてさらに混ぜ合わせる。


③ココアと薄力粉をふるい入れ、粉気がなくなるまで切るように混ぜる。
 まとまってきたら手でこね、ラップにくるんで1時間以上冷蔵庫で寝かせる。


④十分に寝かせた③の一部を作業台に取り、約4mm厚さに延ばす。
 (ビニール袋を使うと汚れない。また、オーブンシートの上でやると作業が楽)


⑤型紙(牛乳パック推奨)を当てて④を15×6cmに切りそろえた物を4枚作る(箱の側面になる)。
 真ん中に当たる部分にうすく切り込みを入れておく。


⑥⑤とは別に15×15cmに切り落とした生地を2枚作り(蓋と底になる)、
 170℃のオーブンで12分。
 焼きあがったら熱いうちに型紙を当て、膨張した部分を切り落としておく。
 ⑤で入れた切り込みに合わせて2等分しておく。


⑦⑥で切ったクッキーの切り口にチョコレートを塗り、貼り合わせておく。
(不思議と指摘が無かったけど、これをやっとくと後で切り分けやすくなります)


⑧十分に冷めた⑦に、ホワイトチョコを塗った転写シート(2×6cm)を貼り付ける。
 2枚は切り込みの右、残り2枚は切り込みの左が接するようにすること。


 蓋パーツにも十字になるように転写シート(2×5.5、2×7.5)を貼る。
 正面から見て中心より左上に正方形の空白が出来るように並べる。


(下図参照)



きっちりと目分量、しっかりと大雑把


⑨全て貼り付けたら冷蔵庫に入れてチョコを固める。


⑩蓋パーツと側面パーツ、それぞれの転写シートの位置が合うように考えて
 底面パーツに側面パーツを貼り付けていく。


☆蓋パーツの左上に十字の中心がある場合(文字は中心からの転写シートの位置)


       右
       □
    左□底□右
       □
       左


⑪3辺を接着した時点でアーモンド生地を入れ、最後の1辺を接着する。
 ボックスの内側にチョコレートを流しいれて固定したら、冷暗所で冷やし固める。
(転写シートのフィルムは模様の保護のためにギリギリまで付けておく)




(プラスチックチョコ) ※いちご、ホワイト共通


(湯煎なりレンジなりで)溶かしたチョコに水あめを加える。


②粘り気が出てからひと塊になるまで混ぜ続ける。
 ボウルに貼り付かない位にまとまったら、ラップで包んで休ませる。



☆バラの作り方


①十分休ませたプラスチックチョコを作業台に取り、麺棒で出来るだけ薄く延ばす。


②①をハートの型で抜き、上部をさらに薄く押し広げる。
 型抜きした切れ端を横に巻き、バラの芯にする。


③芯に②を巻きつけていき、バラの形に整える。
 中心部からホワイト、ホワイトといちごのミックス、いちごの順に巻きつけていくと、
 グラデーションのバラができる。




(ベリーのゼリー)



①鍋にベリーミックス、砂糖、レモン汁を入れ、火にかける。
 途中アクをすくいながら、軽く果肉を潰すように煮立てていく。


②十分に水分が出たら火を止めて、水でふやかしたゼラチンを加える。


③余熱でゼラチンを溶かし、水などに当てて常温まで冷ましておく。


④チョコが固まったボックスに③を流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。




(チョコレートリボン)



①転写シート(2×10cm)にホワイトチョコを薄く塗る。


②半乾きになった物から内側の端同士を合わせ、しずく型に成形する。
(季節にもよるけど、乾燥した冬場なら6~7枚塗ったところで最初のが乾いてきますw)


③②を冷蔵庫で冷やし固め、完全に固まったらフィルムをはがす。
 ボックスの蓋パーツに貼り付けている転写シートのフィルムもはがしておく。


④しずく型のリボンパーツのうち6個を蓋パーツの十字の中心に並べ、接着する。
(速乾性重視でチョコペンを使ったけど、普通に溶かしたチョコの方が強固に付きますw)
 1段目6個の間に2段目6個を接着し、さらに上段は隙間が無いように接着していく。
(動画のはいまいち上手くいってませんw)


⑤接着用のチョコを冷暗所か冷蔵庫でしっかり固める。
 固まったら向って右下の空白部分に文字を書き、アラザンで飾る。




(デコレーション)


①バラの葉っぱ(動画ではミントの葉;)の裏側に抹茶チョコを塗り、葉っぱチョコを作る。


②プラスチックチョコのバラにクリスタルシュガーを付ける。
(付けた物は湿気に弱くなるので早めに食べること)


③ゼリーが固まったボックスに②を刺すように並べ、隙間に①を差し込む。


④蓋パーツを載せる。




出来上がり☆




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動画内でもコメントがありましたが、ココアクッキーを土台にした
アーモンドとベリーのタルトケーキと思ってくだされば間違いないかと。



盛り付けではバラを全てどけてゼリーの上にいちごとミントを飾ってます。
まぁぶっちゃけ、ボックスを切り分ける際にやりづらいからってのが主な理由なのですがw
最後の方で添えた花弁は、バラを作るついでに作ってみました。



多分製作本番よりも、下準備の方が手間かかるかもしれません。
(型紙や焼き型を作ったり、転写シートを切ったり…)
しかし綿密な下準備と完成度は比例すると思ってるので、めげずに頑張ってみてください。
……なんて言いつつも、それぞれのパーツは作り置きできる物も多いので、
何気に週単位の長期計画でも作りやすいんじゃないでしょうか?
(リボンパーツやプラスチックチョコは何気に日持ちする)




さてさて、次回がいよいよ最終回です。
長いようで短かったなこの1年……
(年取った証拠)


ただ、申し訳ないのですが只今忙しさマックスの時期でして、次回の投稿は
3月中旬頃になるかも知れませぬ;;
(全てはバレンタイン&ホワイトデーという洋菓子メーカーの策略のせい)
合わせて全12回を総括するエンディング動画もうpしますので、そちらもお楽しみにです。
(使用曲や参考資料等のエンドロールみたいなもんだけどw)





それでは~♪