先日、ゲノム検査の結果がでました。


適合する遺伝子変異はなかったようで、新たなワンチャンスの治療薬は見つかりませんでした。



残念ではあるけど、見つかる方が稀なので、まぁ仕方ないですね。



落胆…ないことはないですよ、もちろん。


でも、それよりも、解放感のような気持ちの方が大きくて。



これまで、全幅の信頼をもって、標準治療の抗がん剤を続けてきました。


でも、4ラインと続けて行く中で、

「あぁ、これももう効かなくなっちゃったかぁ。。。」

とか、

「あぁ、これは効かなかったのね」

という、期待をかけてたことが報われなかったことのストレスは、薬が変わるごとについて回っていて。



とくに4ライン目はカルボプラチンだったので、要は前に使った薬の焼き直しのようなもの。



しかも、効かなくなってやめた薬で、一年以上期間が空いたから効くかもしれないので使ってみた薬。


「経過観察」になることなく治療を続けてきた体なので、どの抗がん剤も効きにくくなっている状態だと、主治医からもその都度言われていたので、そこは納得しています。


なので、効果がアリかナシかで言えば、ナシ寄りの抗がん剤です。





これまで使ったことのない抗がん剤で治療に臨むのとは、結果に対する心構えがまず違います。



それでもやると決めたからには、信じて大いに期待して、副作用で食べれなくて苦しい期間があるのも耐えて、3クール受けてきましたが、残念ながら効果は出ず。


そしてゲノム検査。



腫瘍内科の先生がカルテを見ながら、次に使う予定のドセタキセルも、どちらかといえば効きにくいだろう、と正直なところを話してくれたので、今後は抗がん剤はしないことを決断できました。



カンプトやノギテカンなど、使っていない薬もあるのですが、あたしの腸事情では婦人科の主治医はあんまりオススメしないという意見。



あたし自身が今後副作用が強くつらく出る薬を使うことは、心が拒否してしまっていたので、した方がよかったのかな…と葛藤しなくて済んだのも、解放感の1つです。



ある程度の段階まで進むと、抗がん剤のやめ時で思い悩むようになります。



根が貧乏性なもので、効くかもよ?と言われたら自分から手放すことができなかったんです。


でもそれは、まだ選択肢がいくつかあって選べる状態の余裕のある悩みだったのかなぁと、今はそう思います。



これまでは「たられば」でしかなかったことが、実際にこの状態になった今だからこそ、具体的にどうしたい、こうありたいということがしっかり見えたのだと。



なんだか取り止めがなくなってきてますね💦



そんなわけで、もう抗がん剤は終わりにします。

大枚はたく、体験談ばかりのいわゆる「とんでも民間療法」の類も、探しません。

ちなみにとんでも療法については、こちらの勝俣先生のインタビューで触れています。



あと、ちょっと興味をそそられるタイトルだったので、控えめに読んでみた



でも、これらの民間療法の存在意義を完全否定するわけでもありません。


何かしら効くかもしれないことを!、とこれらの民間療法を試してみようという気持ちも理解できるので。。。


その民間療法を受けることによって、心が安らぐのであれば、その人にとっては正しい選択なのでしょうから。



そして、あたしはこれらは選ばないというだけのこと。






今からのあたしの最大の目標は、可能な限り今の生活、現状のまま、「生ききる」ことです。


この期に及んで、やっぱり特別なことは欲してません。


ただ、毎日お弁当売って、毎週ヨガに通って、ときどき友達と会って、毎晩マスターのご飯食べて。



そんな毎日をこの場所で続けていきたいだけなのです。



これまでは、抗がん剤で腫瘍をどうにかしようとしてきました。


これからは、まず自分の体の強さを最大限引き出せる状態にするために、免疫力アップできそうだと思えることをいろいろ取り入れてみようと思ってます。

かといって、あれもこれも手を出しすぎてがんじがらめになるのでは、元も子もないので、自分がしたいと思うものだけほどほどに。


色々考えてますが、それはまたの機会に書こうと思います。



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